【新型ヴェゼル】ホンダコネクトでできること︕︖

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車内にいながら車外と繋がるコネクテッド機能は、いまや国産量産車でも付いていて当たり前の機能になりつつある。その中でホンダが展開する「ホンダコネクト」は、車載通信機能によって鍵のロックやアンロックといったリモート操作、緊急通報ボタン、車内Wi-Fiなどが利用できるようになるサービスで、2020年に発売された「フィット」を皮切りに、「Honda e」、先日フルモデルチェンジした新型「ヴェゼル」にも装備された。さらにヴェゼルでは機能が拡張し、使い勝手を高められている。そこで機能を中心に、ホンダコネクトでできることを紹介しよう。

■新型フィットから採用されたホンダコネクト

ホンダが日本国内でホンダコネクトのサービス展開を開始したのは、昨年2月に発売された新型フィットからであった。事故などでエアバッグが展開した場合にオペレーターに自動通報される「エアバッグ展開時自動通報」、緊急時にボタンを押すとオペレーターと音声対話できる「緊急通報ボタン」、車両状況を把握して的確にサポートを提案する「トラブルサポートボタン」など3種類をセットにした「緊急サポートセンター」、スマートフォンを使ってエアコンを始動できる「エアコン操作」、ドアロックされていないことをスマホで通知し、ロック操作ができる「し忘れ通知・ドアロック操作」、地図上に車両位置を表示する「クルマを探す」など3種類をセットにした「ホンダ リモート操作」を月額550円で提供している。

ホンダコネクトが国内初採用されたフィット

加えて、駐車している車両に異常が検知された場合、スマホに通知を行なうほか、緊急サポートセンターを通じてALSOKのガードマンが現場に急行する「ホンダ ALSOK 駆けつけサービス」もオプション(330円)で用意されている。

また、昨年8月に発売されたHonda eでは上記のサービスに加え、「デジタルキー(月額330円)」、「車内Wi-Fi(1GB330円)」、「Honda アプリセンター」の新サービスを追加。アプリセンター内にある水槽のアプリは、画面にタッチすると魚に餌を与えられるなど、今まで無い新しい車内の楽しみを提案した。

Hobda eからはさらにホンダコネクトの機能が充実

■すべての機能を使える新型ヴェゼルの「ホンダコネクトディスプレイ」

さらに、先日発売されたヴェゼルは、上記のサービスに加えホンダ初となる地図の自動更新機能も実装する。

ヴェゼルでホンダコネクトを利用する場合は、PLaYに標準装備、そのほかのグレードはメーカーオプション(ETC2.0とセットで22万円)の9インチのホンダコネクトディスプレイ、または純正アクセサリーの対応ナビが必要だ。

ただし純正アクセサリーの対応ナビは機能が限定される。今回の機能拡張の目玉であるホンダ初の自動地図更新、ホンダアプリセンターはホンダコネクトディスプレイのみの対応となる。つまり現段階でホンダコネクトすべての機能を使うには、メーカーオプションのホンダコネクトディスプレイを付けるか、標準装備されているPLaYを選ぶ必要がある。

ヴェゼルで使えるホンダコネクトの機能は以下の通り。すべての機能を使うと月額最低1870円掛かるが、基本パックの初回申し込みから12か月は、車内Wi-Fi以外のすべてのサービスが無料で利用できるほか、車内Wi-Fiは12か月の期間内に1GB無料で利用可能となっている。

▼基本パック 月額550円

・地図更新サービス(※ホンダ初)

・緊急サポートセンター

・リモート操作

 

▼アプリセンター 月額330円

▼ALSOK駆けつけサービス 月額330円

▼デジタルキー 月額330円

▼車内Wi-Fi 1GB 330円

 

■ホンダ初の自動地図更新機能

地図更新機能は、地図の元データとなるゼンリンのサーバとホンダのサーバのデータを同一に合わせ、それぞれ年に6回更新。更新は、自車位置周辺から目的地を設定した場合はその周辺のデータをサーバと照らし合わせ、古かったら新しいものに更新するという仕組み。利用者が「地図更新」といったボタンを押す必要はなく、自車位置周辺から地図が自動的に更新されていくという。

また、目的地検索をする場合、変換候補がオンラインで取得できるのも特徴。地図更新が終わっていなくても、新しい道やショッピングセンターもオンライン検索で探して目的地を設定するといったことも可能だ。

新型ヴェゼルから自動地図更新に対応
■アプリが増えて便利に

アプリセンターには従来の駐車場検索、radikoに加え、周辺観光スポット検索、ガソリンスタンド検索、よりみちスポット検索「よってこ!」、トイレ検索、音楽配信サービスのAWAなどが追加された。

よってこ!は、「ひとり」、「友達」、「カップル」、「家族」というシチュエーションを選択すると、目的地までの道中でシチュエーションに合った場所をおすすめする。いくつかおすすめされた場所が表示され、ルートに追加すると、目的地までのルート上に設定される。

アプリの数も増加

さらに、AWAは8000万曲以上の音楽が聴き放題。加えて、アプリ利用時の通信費はアプリセンターの基本料金に含まれているので、車内Wi-Fiの通信を使うことなく利用できるのもうれしいポイントだ。

アプリの位置は移動させて入れ替えることも可能で、スマートフォンのような使い勝手で操作性も良好と言える。

■車内Wi-Fiの通信量は必要に応じて購入

クルマの中でゲームをしたり、動画を見る際に便利になるのが車内Wi-Fiだ。通信量は携帯のように月額の定額ではなく、1GBあたり330円で、1GBから2GB、3GB、5GBと使い方に合わせて購入できるのが特徴となっている。なお、車内Wi-Fi最大6台のデバイスが接続可能となっている。

月額にしなかったのは、定額にするとクルマを頻繁に乗らない人は損をすることが想定されるので、必要な分だけ課金するという形になったようだ。

■スマートフォンがクルマのキーになる

デジタルキーやリモート操作は、スマートフォンをキー代わり使える機能だ。スマートフォンからの操作でドアのロック・アンロックをはじめ、エアコンのON/OFF操作も可能。乗車前にあらかじめ空調を作動させることで、夏や冬は快適な車中環境を整えておくといった使い方を実現する。

なお、スマートフォンで解錠し乗車すると、メーターパネルに表示されるPINコードをスマートフォンに入力し、クルマとスマートフォンが認証されないとエンジン始動ができないようになっているから、セキュリティ面も安心だ。

今回紹介した機能は、基本パックの初回申し込みから12か月無料で使うことができ、中古車にも適用される。登場したばかりで馴染みのない機能も多いが、まずは無料期間に使ってみて、自分にあったプランや使い方を探ってみてほしい。

 

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