トヨタ子会社のウーブン・プラネット・ホールディングス、米国配車サービス会社 Lyft(リフト)の自動運転部門買収を発表

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トヨタ自動車の子会社でソフトウェアを中心に様々なモビリティの開発を担うウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(以下、ウーブン・プラネット)は4月27日、世界有数の米国配車サービス会社Lyft, Inc.(本社 : 米国カリフォルニア州、以下「リフト」)の自動運転部門であるLevel 5(以下「レベル5」)を約5.5億米ドルで買収することに合意したと発表した。ウーブン・プラネットは、同社と共に開発を進めるToyota Research Institute, Inc.(以下「TRI」)、レベル5、それぞれが誇る世界トップクラスの研究者とソフトウェアエンジニアから成る、約1,200人の「ドリームチーム」を形成するとしている。

 

【今回の買収によって①人材、②テクノロジー、③グローバル展開を強化】

  • 人材:世界トップクラスのエンジニア、研究者、モビリティ・サービスに関する深い専門知識を持つエキスパートから成るグローバルなチームの形成
  • テクノロジー:センシング、コンピューティング、ソフトウェア資産に加え、自動運転システム開発に必要な戦略的能力の強化
  • グローバル展開:現在ウーブン・プラネット本社が位置する東京に加え、パロ・アルト(米国サンフランシスコ)、ロンドン(英国)へ開発拠点を拡大

 

また上記に加え、ウーブン・プラネットとリフトは、リフトのシステムと車両データを活用し、ウーブン・プラネットの開発する自動運転技術の安全性と商用化を加速させる協業にも合意し、協業と資産の譲渡も含め、ウーブン・プラネットは約5.5億米ドルの買収金額の内、調整後、約2億米ドルを先ず支払い、残りの3.5億米ドルを5年間で支払う予定となっている。

 

今回の買収合意に際し、ウーブン・プラネット 代表取締役CEO ジェームス・カフナー氏は、「今回のパートナーシップは、最も安全なモビリティを世界に広く届けるという私たちのミッションを更に前に進めるものです。ウーブン・プラネットは、TRIの研究チームと共に、トヨタのソフトウェア開発の中核としての役割を果たしています。今回、更にレベル5の世界トップクラスのエンジニアや専門家、技術のリソースが集結することで、よりアジャイルでスピード感のある事業活動を幅広く進めることが可能になると考えています。私たちは、技術によって世界を変革し、世界中の人々がより安全で幸せに暮らす未来を創造していきたいと考えています。本件が、人、リソース、インフラを結びつける鍵となり、この達成を強く後押しすると信じています。」と語った。

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