いすゞ自動車とボルボ・グループは4月1日、昨年10月に締結した商用車分野における戦略的提携に関する基本契約を基に、戦略的提携を本格的に開始すると発表した。また、同提携に含まれるボルボ・グループ傘下のUDトラックスのいすゞへの事業取得については、関係当局の承認を得て手続きを完了したとしている。
また、両社CEO、社長、役員で構成するアライアンスボードのもと、アライアンス・オフィスを日本(東京都品川区)とスウェーデン(スウェーデン・イエテボリ)の両国に設置し、提携の推進の加速化を図る。
2社は、20年以上の長期にわたる戦略的提携契約を締結し、これから共に物流の将来課題に挑み、社会とカスタマーに提供する価値の最大化と、商用車業界の新たな価値の創造を目指すと述べている。
<具体的な戦略提携について>
- いすゞとボルボ・グループはそれぞれが得意とする領域を相互に補完しながら、お互いの持つ優れた技術とスケールメリットを活かし、商用車における既存技術および先進技術開発の協業を進める。
- いすゞは、ボルボ・グループ傘下のUDトラックス事業の取得により、日本および海外市場における大型トラックビジネスのさらなる強化を図る。
- いすゞとボルボ・グループは、進化する都市型物流へ対応するため、いすゞが得意とする中・小型トラックでの協業を進める。
- 購買協業においても、いすゞとボルボ・グループの相互の技術、展開地域を踏まえ、ボリューム拡大によるメリットを追求する。