ボルボ・カーズは3月10日、北欧・中欧において年間を通じて使用可能なリチャージタイヤを全ての電気自動車への標準装備化を目指すと発表した。
リチャージタイヤは、通年用タイヤとしては初めてAクラスのエネルギー効率を達成したタイヤとなる。ボルボ・カーズは、夏用タイヤや冬用タイヤよりも幅広い天候や路面状況に安全に対応できるタイヤを1セット使用することで、年に2回のタイヤ交換を無くし、カスタマーの負担を軽減するとともに、CO₂排出量を削減することを目指している。
リチャージタイヤを装着して電気自動車のボルボXC40を走行させた場合、冬用タイヤを装着して走行した場合と比較して、エネルギー消費量を最大8%削減し、平均航続距離を伸ばすことが可能となる。1年を通して1セットのタイヤを使用するカスタマーが増えれば、アルミホイールの生産量を減らすことにも繋がる。
リチャージ・ラインナップのために特別に開発されたリチャージタイヤは、1年を通して最高のバランスの安全性能を発揮し、天候や道路状況が変化するときにも優れた性能を発揮する。同社は、冬の寒さが厳しく、雪や氷の上を走ることが多い地域住民のカスタマーや、そのような地域に頻繁に足を運ぶカスタマーには従来のスタッドレスタイヤやスパイクタイヤが最も安全な選択肢であることに変わりはなく、それでもリチャージタイヤは選択肢の一つとして利用可能であると述べている。
なお、リチャージタイヤは、オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイスランド、ラトビア、リトアニア、モルドバ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スロバキア、スイス、スウェーデン、ウクライナ、以上の市場においてボルボの電気自動車への標準装備を予定している。今日現在では、上記の市場では電気自動車XC40リチャージに夏タイヤが標準となっている。