ダイハツ、AIの活用を推進し競争力を強化 AI人材の教育プログラムを開始、開発・生産・事務等の現場でもAI活用を促進

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ダイハツは3月3日、AI(人工知能)を積極的に活用することで生産性や品質向上を図り、競争力強化を推進すると発表した。すでに技術開発や生産、一般事務の現場など幅広い領域でAIツールの活用を進めてきているが、将来的には誰もが当たり前にAIを活用することができるよう様々なAI教育プログラムを実施し、全社的な普及を目指す。

 

具体的には2020年12月より、全スタッフ職を対象としたAI啓発研修を開始し、AIに関する基礎知識を習得することで、各職場での普及を目指している。今後は、より高度なAI活用を検討する部門に対し、「AI道場」などの専門研修を実施するなどの取り組みを通じて、順次AIエキスパート人材を養成する。

 

また、生産や開発の現場では先行してAI教育を受けている従業員もおり、様々な領域でAIツールの活用が始まっている。生産現場では、現場従業員が中心となり、2021年1月よりAIツールを活用し、京都工場では車両に取り付ける部品を物体検出し仕様検査を自動で行うシステムを、本社(池田)工場ではプレス部品の精度を検知できるシステムを開発した。今後は検知精度の向上や他工場でのAIツールの活用を進めるとともに、工場の現場従業員がAIの知識を習得することで、身近な改善活動を積極的に行うことが可能となり、生産性や品質の向上を目指す。

 

技術開発分野では、エンジンなどのパワートレーン開発現場において2020年からAIツールを導入し、従来は経験豊富な従業員のみが行うことができた官能検査や異音検査を機械で代替する取り組みを実施。開発中のエンジンの計測試験中に発生するノッキング(異常燃焼)音をAIに学ばせ、機械が異常を自動識別できるようにすることで、計測設備の稼働率を向上させ開発のスピードアップにつなげる。さらにこのノッキング音認識の技術を活用し、本社(池田)工場の足回り検査工程における打音検査の判定でもAIツールの実装を進めている。

 

一般事務の現場では、カスタマーコールセンターでの問い合わせ対応時の質疑応答システムに活用できるAIツールを開発、導入しており、今後はその他の一般事務でも活用を促進する。

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