クルマがあれば世界が一気に広がる。沢山の荷物を積んで自由に移動できるのは、クルマならではの大きな魅力だ。特にアウトドアレジャーには欠かせない存在といえるだろう。
その中でも気軽に誰でも楽しめるのが「釣り」だ。海や川まで車を走らせ、ノンビリと釣り糸を垂れる。自然の中で自分を解放する気持ちのいいひと時だ。
さて、気軽な釣りといえば防波堤などが思い浮かぶが、オススメはより自由に、かつ手軽に楽しめるレンタルボートでの釣り。手漕ぎボートはもちろん、免許不要の2馬力船外機のレンタルもある貸しボート店もある。そこで今回から、首都圏を中心にボート釣り場を紹介していこう。
葉山一色海岸のシロギス釣り
まだ海水温が低い冬場は対象魚が少なく釣果的には厳しいが、4月下旬頃から釣れ始めるシロギスなら初心者でもシンプルな仕掛けとタックルでボート釣りを満喫可能。それなら葉山周辺が一番オススメ。
今回は葉山一色海岸の山田ボート店を例に好ポイントを解説していこう。ポイントAは一色堤防から延長線上にある水深5~6m前後の砂地帯。生きたアオイソメを針に通し刺しにして軽いオモリで10mほど投げて探るだけ。アンカーを投入してのんびりと仕掛けを海底付近で引き摺るだけでクククッとシロギスが針掛かりする瞬間は小気味良い感触だ。外道にメゴチやヒイラギも釣れてくるが、体表にぬめりがあるため乾いた手ぬぐいで包んで針を外すこと。
ポイントBは鮫島近辺の根周り。晩秋から初春までカワハギが釣れる場所だが、外道のベラ類も多い。アサリの剥き身で楽しめる。根がかりで仕掛けを損失することも考えてハリス付きの針を多めに持参しよう。水深は深い場所で16m前後。春先から初夏までサビキ仕掛けでメバルや海タナゴも釣れるから侮れない。
なお、山田ボート店は葉山御用邸の正門斜め前にあり、P代は1000円かかるがボート代が一人乗りなら2700円と安い。2人乗りは3500円。必ず前日までに電話予約をすること(℡090-1285-8434)。天気が良くても南風が吹くとボートは出せない事が多いからだ。一色海岸には、他に一色ボート店もある。
東京から来るには首都高速横羽線を利用し、横浜横須賀道路へ狩谷インターから入り、葉山インター下車、逗葉新道経由で国道134号線に入る。葉山御用邸前の交差点を左折してすぐ左手に山田ボート店が出てくる。
(梅澤克博)