横浜ゴムは2月18日、トラック・バス用タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)「HiTES4(ハイテスフォー)」が、2021年1月に純正オプションとしてUDトラックスのフラッグシップ大型トラック「クオン(Quon)」に採用されたと発表した。なお、対象は4軸車CG、3軸車CD、2軸トラクターヘッドGKの3モデルの国内向け車両となる。
UDトラックスは、主に国内および新興国向けの大・中・小型トラックの開発・生産・販売を手掛けており、「Quon」は高い燃費・環境性能と力強さを両立し、快適な走り、乗員と積荷および周囲の安全性確保などを実現したトラック。
「HiTES」は、タイヤ内部の空気圧と温度をリアルタイムで確認することが可能となっており、管理値から外れた際には警報を発するモニタリングシステム。今回採用された2020年9月より販売している第4世代モデルとなる「HiTES4」は、異常が検知された際に音と色点滅で伝えるインジケーターやスマートフォン・タブレットでタイヤ状態を確認できる機能により空気圧の見える化を図った。また、IoTを活用してタイヤ点検情報などを管理する同社のタイヤマネジメントシステム「T.M.S(ティーエムエス)」と連携させることで、車両から離れた場所からでもタイヤ内部の空気圧と温度や車両の位置をモニターすることが可能となっている。
トラック市場では安全性と経済性の面からタイヤの空気圧管理が重要視されており、近年、空気圧管理を簡便かつ正確に行えるTPMSのニーズが高まっている。今回、安全運行を支えるTPMSとしての基本性能に加え、輸送事業者を総合的にサポートする「T.M.S」との連携も可能なことから「HiTES4」の採用が決定された。
横浜ゴムは、2003年に初めて「HiTES」および「T.M.S」を日本全国の輸送事業者向けに展開して以来、ユーザーニーズに合わせたモデルチェンジやリニューアルを経て、昨年よりクラウドデータベースを使用した「HiTES4」と「T.M.S」の連携サービスを開始。タイヤの空気圧や点検結果、摩耗予測などの情報をドライバーのみならず運行・整備管理者と共有できることで市場より好評を得ている。