英アストンマーティンは1月1日(現地時間)、フォーミュラ1世界選手権に復帰すると発表した。アストンマーティンF1チームは、3月21日にオーストラリアのメルボルンで開催される開幕戦でグランプリデビューを飾る。また、2021年シーズンを戦うF1マシンとチームのカラーリングは2月の発表を予定しており、発表会にはF1世界選手権で4回のチャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルと、複数の表彰台を獲得したランス・ストロールも参加する。
なおアストンマーティンのF1参戦は、1960年の撤退以来、61年ぶり。
アストンマーティンは近年、ル・マン24時間レースにおける複数のクラス優勝をはじめとして、モータースポーツの世界で大きな成功を収めてきており、今回すべてのモータースポーツの頂点に君臨するF1に参戦することとなった。
F1世界選手権は、ブランド認知度に関して大きな影響力を持っている。アストンマーティンは、レッドブル・レーシングのタイトル・スポンサーを通じてすでに深くこの選手権に関わっており、2021年シーズンにおいてはマニュファクチャラーとしてF1に参戦することで取り組みを新たな高みへと引き上げると述べている。
アストンマーティンF1 チームの最新情報は、同チームのソーシャルメディアチャネルと新しく開設されるウェブサイトで配信される。
アストンマーティン・ラゴンダ取締役会会長のローレンス・ストロール氏は、「フォーミュラ1 は絶大な影響力を誇るモータースポーツであり、この選手権に参戦することは、アストンマーティンの企業戦略全体において重要な役割を果たし、会社をさらに前進させるものです。数多くのファンを持つグローバルなモータースポーツに参戦することで、アストンマーティン・ブランドの認知度と好感度を世界中で高めることができると確信しています。アストンマーティンは、ル・マン24 時間レースをはじめとして、トップレベルの国際的なモータースポーツですでに大きな成果を収めています。そして今回、アストンマーティンの歴史に新たな章が書き加えられることになります。これは、アストンマーティン・ブランドのファンだけでなく、フォーミュラ1 およびモータースポーツ・ファンにとって、非常にエキサイティングな出来事です。」と語った。
また、アストンマーティンF1チームのCEO兼チーム代表のオットマー・サフナウアー氏は、「私たちは、F1世界選手権に参戦するために、約1 年をかけて準備をしてきました。アストンマーティンF1チームの新しいチーム体制を発表して、皆様の反応を見ることを今から楽しみにしています。アストンマーティンのようなアイコン・ブランドを代表して戦うことができるのは、すべてのチーム・メンバーにとって大変光栄なことです。私たちのチームは、体重以上のパンチを繰り出せるボクサーのように高い評価を得ていますので、新しいシーズンでは、初戦から大きな存在感を発揮できると確信しています。これは新しい旅の始まりであり、これまで以上のパフォーマンスを発揮するという固い決意の下、チーム一丸となって戦うための大きなエネルギーを感じています。私たちは、モータースポーツの世界で最もクリエイティブな精神、真のレーサーとしてのメンタリティを備え、何年にもわたって培ってきた高いモチベーションにより、エキサイティングな未来を切り開きます。」と述べた。