マツダと住友商事は11月30日、メキシコ合衆国における合弁生産拠点「Mazda de Mexico Vehicle Operation」(以下、MMVO)について、住友商事が保有する全株式をマツダが取得することで正式に合意したと発表した。今後、譲渡に伴う手続きを経て、2020年度中にマツダが100%出資する生産拠点になる予定としている。
MMVOは、マツダと住友商事ならびに地域の支援のもと、人材育成と現地化を推進するとともに高品質でフレキシブルなマツダのクルマづくりの実現を目指し、両社の強みを生かした協業事業として2011年9月に合弁で設立。設立から9年以上経過しマツダの主要生産拠点の一つに成長し、今回設立10年目を迎えるにあたり、両社は MMVO の今後の計画や運営等の協議を重ねた結果、マツダが全株式を保有することで合意した。
両社は、今後も大切なビジネスパートナーとして国内外であらゆる事業で協業し、MMVOではこれからも地域経済ならびに同国の自動車産業のさらなる発展に貢献していくと述べている。
【MMVO概要】
◆会社名: Mazda de Mexico Vehicle Operation(マツダデメヒコビークルオペレーション)
◆所在地: メキシコ合衆国 グアナファト州 サラマンカ市
◆代表者(社長): 水谷 智春
◆従業員数: 5,200名(2020年3月時点)
◆出資比率: マツダ75%、住友商事25% ※変更後はマツダ 100%
◆生産能力: 〔車両〕25 万台/年 〔エンジン〕25 万基/年
◆マツダの生産車種/機種:
- 車両:「MAZDA3」「MAZDA2」「MAZDA CX-30」
- エンジン:ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-G 2.5」
◆沿革
- 2011年9月: 設立(出資比率:マツダ 70%、住友商事 30%)
- 2011年10月: 起工式
- 2014年1月: 「MAZDA3」量産開始
- 2014年2月: 開所式
- 2014年10月: 「MAZDA2」量産開始、エンジン機械加工工場稼働開始
- 2015年6月: トヨタブランド車量産開始
- 2017年3月: 出資比率変更(出資比率:マツダ 75%、住友商事 25%)
- 2019年9月: 「MAZDA CX-30」量産開始
- 2020年1月: MMVO 累計生産 100万台達成(2月に記念式典を実施)