モータースポーツ技術を移植、 ランボルギーニ・ウラカンSTOを国内で初披露

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アウトモビリランボルギーニジャパンは11月20日、自然吸気V型10気筒を搭載した最新モデル、ウラカンSTOを国内で初めて披露した。

このモデルは、ランボルギーニのワンメイクレース仕様の車両、スーパートロフェオEVOの技術が移植され、レース参戦を通じ多くの経験と研鑽を重ねてきたGT3 EVOの技術的ノウハウを活用して開発された。サーキット走行の楽しさを最大限引き出すために優れた空力性能、軽量化、制動性能等を持ち、公道でもサーキットを走行している感覚になれるスーパースポーツカーである。

優れた空力性能を示すものとして、フロントボンネットとフェンダー、バンパーを一つのコンポーネントとしてカーボン製で一体化した。このパーツはコファンゴと呼ばれ、各部にエアダクト、フロントスプリッター、ルーバーが備わり空気の流れをコントロール。ダウンフォースの増大化とドラッグの最適化を図る。

コファンゴを開けたところ

さらに、リヤボンネットには内部の冷却効果を高めるエアスクープや動的性能を高めるセントラルシャークフィン、3ポジションに調整可能なリヤウィング等により優れた空力性能を実現した。

3ポジション調整可能なリヤウィング
リヤボンネットに設けられたNACAダクト。ダウンフォースの増大を図る

ボディは軽量化のため、75%以上の部位がカーボンファイバー製となっている。さらに、軽量なウィンドスクリーンやマグネシウム製のホイール等を採用し、ウラカン パフォーマンスより43㎏の軽量化を実現した。

マグネシウム製20インチホイールとカーボンセラミックブレーキ

公道でもよりダイレクトなレスポンスが得られよう、F1での応用を基に優れた耐久性を実現したカーボンセラミックブレーキシステムの他、レース用のセットアップを再現したレース指向のビークルダイナミクスを備えている。

パワーユニットはV型10気筒5.2リッターエンジン(最高出力640hp/最大トルク565Nm)と、7速デュアルクラッチトラスミッションの組み合わせ。燃料や冷却水等を除いた乾燥重量は1339㎏で、馬力あたり重量は2.09㎏に。時速0~100㎞加速は3.0秒、最高速度時速310㎞、時速100㎞からの制動距離は30mというパフォーマンスを持つ。

デリバリーは21年春以降を予定しており、国内での価格は3750万円(税別)を予定している。

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