日野とTRATON、電動化における協業契約を締結 電動車(EV・FCV)の実用化に向けたリードタイムの短縮を目指す

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日野自動車とTRATON SE(以下、 TRATON)は10月28日、「お客様に最高の価値を持続的に提供していくための戦略的協力関係」に基づき、電動車の企画と提供に向けた協業契約を締結したと発表した。

 

今回の協業において日野とTRATONは、独自の強みを融合させ、その成果を両社が電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)の開発、およびソフトウェアや各種インターフェイスを含む電動プラットフォームや電動化コンポーネントの共通化において活用すると説明している。高い専門性を持つ両社のメンバーでチームを形成し、スウェーデンのセーデルテリエで活動を開始。のちに東京にも拠点を構える計画だという。両社は、将来社会に必須となるEVやFCVといった電動車の実用化に向けたリードタイムを短縮すると述べている。

 

今回の契約締結に際して、日野自動車の下社長は、「調達領域に続き、喫緊のニーズである地球温暖化防止に貢献する電動化領域においても、TRATONとのシナジーが具現化することをうれしく思います。商用車メーカーならではの強みを掛け合わせ、電動車の一括企画を行い、お客様に最高の価値を提供してまいります」とコメントした。

 

また、TRATONのグルンドラーCEOは、「TRATONの使命は、人、地球、そしてパフォーマンスをきめ細かく調和させることです。強力なパートナーである日野との新たな協業は、電動化に関する次の重要なステップであり、我々の使命を前進させるものです」と述べ、2025年までに10億ユーロを電動化に投資するというTRATONグループの目標を示した。

 

日野とVolkswagen Truck & Bus GmbH(現TRATON)は2018年4月、長期視点、対等かつ互恵的な戦略的協力関係の構築に向けた合意書(Strategic Cooperation Framework Agreement)に調印。両社は「カスタマーに最高の価値を持続的に提供していく」との考え方を共有し、2019年に調達ジョイントベンチャーを設立し、今回電動化領域の協業を具体化した。引き続き、互いの強みを踏まえて将来技術におけるさらなる協業の可能性を模索していくと述べている。

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