日産自動車、京浜急行電鉄、横浜国立大学、横浜市の4者は、10月11日（日）より横浜市金沢区富岡エリアにおいて「乗合型移送サービスの実証実験」を開始すると発表した。京急電鉄、横浜国立大学、横浜市の3者が2018年より開始している同プロジェクトに、今年度からは新たに日産が参画し、過年度よりもサービス品質を改善して実証実験を実施する。
京急電鉄、横浜国立大学、横浜市は、これまで急勾配な坂道が多く、バス停や鉄道駅へのアクセスが容易でない地域があるなどの交通課題を抱えており、過去に「路線定期運行」と「フリーエリア運行」に分けて実証実験に取り組むことで、今後の交通システムの在り方について検証を重ねてきた。
今年度は「路線定期運行」において、過去の実証実験における利用者からの「より広範囲で利用したい」や「さまざまな場所から乗車したい」といった要望に対して、「対象エリアの拡大」と「手挙げによる路線上での自由乗降」を追加した。また「フリーエリア運行」においては、「地域の移動ニーズに合ったエリア設計が必要」、「前日予約が必要なので急な移動に使えない」という意見に対して、「京急富岡駅・能見台駅や京急ストア能見台店などと接続し地域の移動ニーズに合わせたエリア設計」、「最短当日15分前（電話予約は最短当日60分前）まで配車予約可能」と利便性を大幅に向上させた。
なお同実証実験には、下記URLにアクセスして利用登録することで誰でも参加できる。
◆利用登録：https://one-mobi.jp/tomio-cart/
今年度は、無償実験（10月～12月）と有償実験（2021年1月中旬以降）の2段階で行い、今後の事業化に向けた検証を予定しています。
