日産自動車は6月24日、新型SUV「日産キックス」を発表した(発売は6月30日)。全長4.29m×全幅1.76mという扱いやすいボディサイズに、同社が誇る電動パワートレーンのe-POWERを搭載(ガソリン仕様の設定なし)。モーターが生み出す力強い加速や高い静粛性、アクセルペダルを踏む/戻すだけで加減速をコントロールできる“ワンペダル”ドライビングをSUVでも味わえるようになった。
■e-POWERドライブがもたらす運転の楽しさ
e-POWERは直列3気筒1.2リッターエンジンを“発電のみ”に使い、その電気でモーター(EM57型、最高出力129PS/最大トルク260Nm)が前輪を駆動する。充電を必要としない電気自動車のようなものだ。
新型車に搭載されるe-POWERユニットは、最大出力を約20%向上させたもの。中高速域の力強さを高めたことで、高速での追い越しや合流、ワインディング走行など、幅広いシーンにおいてパワフルでキビキビした走りを実現する。
また、アクセルペダルの踏み戻しで車速を調整できる「e-POWERドライブ(=Sモード及びエコモードでの走行)」では、ワンペダル感覚での運転が可能となり、ブレーキペダルを踏む回数が減少し、新しい感覚の運転を味わえる。さらに、発電用エンジンの作動タイミングの制御が最適化され、エンジンの作動頻度を減らし、高い静粛性も実現した。
■アクティブで精悍な洗練されたデザイン
エクステリアは、日産モデル共通のダブルVモーショングリルや、特徴的なフローティングルーフで、力強さとスタイリッシュさを表現。また、躍動感のある先進的なLEDヘッドランプが存在感を放つ。
設定されるグレードは、XとXツートーンインテリアエディションの2グレード。ボディカラーは、モノトーン9色、ツートーン4色の計13種類の豊富なカラーバリエーションを用意。幅広いニーズに対応している。特に、プレミアムコロナオレンジとピュアブラックのツートーンは、オレンジタンの内装と組み合わせで、スポーティさを最大限引き出している。
インテリアは、シームレスで上質さを感じるモダンプレミアムな空間を作り上げた。シートはXグレードが、クロスと合皮の組み合わせによる実用的なアクティブさを、Xツートーンインテリアエディションは、シートもツートーンカラーでファッショナブルな仕上げとした。
■使い勝手にすぐれた快適な室内空間
運転席に座ると開けた視界が実感できる。カテゴリートップクラスのフロントウィンドウ見開き角と低いウエストラインによるもの。後席は、ニールームで600㎜、ヘッドルームで85㎜が確保され、大人でも充分くつろげる広い空間を持つ。
ラゲッジルームもトップクラスの423リッターと、Mサイズのスーツケースを4個積載できる広さを持つ。さらに、後席はレバー操作で簡単に倒れる可倒式で、利用状況に応じて荷室を広げることができる。
■全車プロパイロットを標準装備
高速道路での長距離運転と渋滞という二大ストレスを軽減する、運転支援技術「プロパイロット」を全車標準装備する。センサーにミリ波レーダーを採用し、より遠くの先行車の状況を検知し、スムースな制御を行うことで、ドライバーをアシストする。
万が一の事故時の自動通報だけでなく、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できるSOSコールも全車標準装備する。また、車両や歩行者との衝突回避・衝突による被害軽減を支援するインテリジェントエマージェンシーブレーキや、踏み間違い衝突防止アシストなどを標準装備し、全車がサポカーS〈ワイド〉に該当する。
■安定性があり、操縦しやすい快適な乗り心地
車両の骨格には、剛性を高めたプラットフォームが採用され、優れた安定性と操縦性を実現した。また、カテゴリートップクラスの最小回転半径(5.1m)を実現し、都市部の狭い路地や駐車場でも、小回りが利く。また、人間工学に基づき、快適な座り心地で疲労軽減効果のあるゼログラビティシートを採用した。
【希望小売価格】
X:275万9900円
Xツートーンインテリアエディション:286万9900円