レクサスは、「LC500 Convertible」を新たに追加するとともに、「LC500h/LC500」を一部改良し、全国のレクサス店を通じて「LC500h/LC500は6月18日、LC500 Convertibleは7月15日に発売する。
さらに特別仕様車「LC500 Convertible“Structural Blue”」を設定し、60台限定で発売する。60台の内40台はオーナー向けの先行商談(4月17日~5月20日までの期間に全国のレクサス店を通じてオーナー向けの先行商談・抽選申込みを実施)を開始しており、20台を一般向けの抽選発売分として、6月18日からWeb上での商談公募を開始した。
今回新たに追加された「LC500 Convertible」は、Chief Branding Officer/Master Driver 豊田 章男氏の「エレガントさに加えてLC独自の本能を刺激するような走りを育てていく」という思いのもと、クーペの改良で培われた知見を活かし、軽量化や高い快適性が追求されている。
【美しいシルエットを目指したエクステリア、車外からの見え方にこだわったインテリア】
- 造形美と空力性能/慣性諸元といった機能性との両立を追求し、LCシリーズとしての統一感を保ちながらも、専用パッケージングによりソフトトップルーフの軽快感や開放感、リヤのダイナミックな印象など、個性が引き立つエクステリアを目指した。
- ルーフを開いても閉じていても美しいシルエットのコンバーチブルを目指し、ルーフオープン時は、ソフトトップが完全に格納される自動開閉式のトノカバー付きフォールディング機構を採用。低く構えたフロントフェンダーに加え、ドアエンドのベルトラインのキックアップ形状と、トランクの後端を跳ね上げたリヤシルエットにより、キャビンまわりの適度なタイト感と前後の伸びやかさを併せ持つプロポーションを実現したほか、トランク後端を左右方向に広げたリヤデザインを採用した。また、ソフトトップの材質や質感を吟味し、骨格と素材の張り具合を徹底的に検証することで、ルーフクローズ時にクーペのような美しいルーフラインとなるようにこだわっている。
- ソフトトップを採用することで、車両重量の軽量化や、ルーフの収納スペースを最小化し、ルーフオープン時の美しいスタイリングを実現した。また吸音材を組み合わせた4層構造とすることで優れた静粛性も実現している。
- エクステリアカラー11色とソフトトップ2色、内装色3色で44通りの組み合わせを設定。
- インテリアでは、シート肩口のキルティングや穴径の異なる3種類のパーフォレーション加工によるグラデーションの表現、ヘッドレストの後部に施されたLマークのエンボスなど、ルーフを開けた際の車外からの見え方にこだわり、細部に至るまで作りこみを行った。
- ルーフの開閉時間は約15秒に設定。速さだけではなく、動き方にもこだわり、書の三折法にヒントを得て、開閉動作を「動き出し」「途中」「動き終わり」の3ステップに分解し、動き出しと動き終わりには適度な「タメ」を持たせながらも、極端な速度変化がないようリズム良く繋ぐことで、優雅で自然な動きを実現している。
- パームレスト内にあるルーフスイッチは、ルーフ開閉とスイッチを傾ける方向を合わせることで直感的に操作が可能で、開閉作動中は、マルチインフォメーションディスプレイにルーフの動きをグラフィックで表示することにより、作動状況が一目でわかるようにした。ルーフは約50km/h以下の走行時でも開閉することが可能となっている。
【5.0L V8エンジンとDirect Shift-10ATを組み合わせたパワートレイン】
- 高いボディ剛性を実現したほか、流麗なスタイリングと使い勝手の良いラゲージスペースを両立した。
- ブレースの配置や形状に徹底的にこだわり、リヤサスペンションタワーブレースや床下ブレースの結合部などには形状自由度が高く、軽量かつ高剛性なアルミダイキャストを採用。また、マグネシウムやアルミニウムなど軽量素材の最適な配置によって、高剛性と軽量化の両立に加え、優れた重量バランスを実現した。さらにリヤに「パフォーマンスダンパー®」を採用し、上質な乗り心地と高い運動性能を実現した。
- 5.0L V8エンジンとDirect Shift-10ATの組み合わせで、伸び感のあるリニアな加速を追求。ドライバーがどのような環境下で走行しているのかを判定し、走行シーンに応じて駆動力をきめ細かく制御することで、日常のスムーズな加速から限界域の車両コントロールまで、ドライバーの感覚に合う走りを提供する。
- 吸気音をキャビン内に共鳴させるサウンドジェネレーターや、より迫力のある排気音を演出する外装バルブをクーペと同様に採用。ルーフオープン時のより気持ち良いサウンドを作りこんだ。
【静粛性を追求した車内空間】
- オープンエアにおいても、車内での会話を自然に楽しめる空間を作り上げるため、ベルトラインやリヤの造形など空力性能にもこだわったほか、透過性のあるウインドディフレクターを設定することで、開放感と視界はそのままに車内の不快な風の流れを抑制し、優れた静粛性を実現した。
- レクサス クライメイト コンシェルジュを採用し、エアコン、シートヒーター、ネックヒーター、ステアリングヒーターを自動制御することで最適な室内空間を提供する。またエアコンの制御をルーフのオープン/クローズ状態に合わせて変更することでそれぞれの環境における快適性を追求した。
- 音響シミュレーションを用いて吸音/遮音を適切に行い、ノイズを発生源から抑制するのに加え、アクティブノイズコントロール(ANC)を採用し、オープン/クローズともに人間が不快に感じる低周波ノイズを低減している。
- オーディオ/サウンドシステムは、音源の中の楽器、ボーカル、聴衆の歓声、録音時の環境音までを原音に忠実に再現。さらに、オープンとクローズで音響設計を変えることで、それぞれの環境で楽しめる音響空間を実現している。
- マルチメディアシステムは、SmartDeviceLinkTM、Apple CarPlayやAndroid AutoTMに対応。スマートフォンを10.3インチワイドディスプレイに連携することで、画面操作や音声操作が可能になるなど利便性が大きく向上した。
【特別仕様車「LC500 Convertible“Structural Blue”」を設定】
特別仕様車「LC500 Convertible“Structural Blue”」は、LC500 Convertibleをベースに、専用外板色ストラクチュラルブルーと、専用内装色ライムストーンによる青の洞窟をモチーフとしたカラーコーディネートを採用。外板色ストラクチュラルブルーは、海の青と同様に特定の波長の光を反射する構造発色の原理を持つ、唯一無二の鮮やかな青を実現したレクサス独自のカラーで、白い海底に見立てた内装色ライムストーンと組み合わせることで、外板色の青を際立たせ、自然が生み出す奇跡の現象を表現している。
<「LC500 Convertible“Structural Blue”」 特別装備>
- 特別仕様車専用エクステリアカラー(ストラクチュラルブルー)
- 特別仕様車専用ルーフカラー(マリーンブルー)
- 特別仕様車専用インテリアカラー(ライムストーン)
- フロント245/40RF21+リヤ275/35RF21ランフラットタイヤ&鍛造アルミホイール(ポリッシュ仕上げ+ブラック塗装)
- カラーヘッドアップディスプレイ
- 特別仕様車専用スカッフプレート(CFRP)
【「LC500h/LC500」を一部改良し、基本性能を向上】
- フロントのサスペンションロアアームのアルミ化、リヤスタビライザーバーの中空化、コイルスプリングの高強度材採用、ディスクホイールの軽量化など、ばね下質量を約3.7kg軽量化したほか、バウンドストッパーの特性変更やAVSによるショックアブソーバーの伸び側減衰力の独立制御により、路面変化に対する追従性の高い、しなやかなサスペンションの動きを実現した。
- ショックアブソーバーの伸び側と縮み側を独立制御するAVSの制御をそれぞれ変更することで応答性を高め、サスペンションの質量低減効果を最大限発揮。さらにEPSの制御をより滑らかでリニアな応答とするなど、優れた操舵レスポンスやライントレース性を実現した。また、アクティブコーナリングアシスト(ACA)を採用した。
- 日常生活時の走行シーンにおいて、ガソリンモデルでは、停止状態から100km/hあたりまでの常用域においての駆動力特性を追求し、ハイブリッドモデルでは、バッテリーの使用領域を拡大することで、モーターからのトルクアシストを増幅させ、駆動力をさらに向上した。
<価格(消費税込)>
- LC500 Convertible:1,500万円
- LC500 Convertible特別仕様車“Structural Blue”:1,650万円
- LC500:1,350万円~1,450万円
- LC500h:1,400万円~1,500万円