トヨタ、新型ハリアーを発売

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トヨタは6月17日、人気suvモデルのハリアーをおよそ7年ぶりにフルモデルチェンジし、全国のトヨタ車両販売店を通じて発売した。

新型ハリアーは、見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質を重視。実用性や数値で表される性能だけでなく、人の心を優雅に満たしてくれる存在になるべく開発され、SUVのカテゴリーを超え“より人生を豊かにするパートナー”という、新たな価値を示している。

また、この発売に合わせ、トヨタではオンラインでの取り組みを推進。その一つ、オンライン商談では、自宅から指定した販売店の詳細な見積シミュレーションや、営業スタッフとのメッセージ交換が可能となり、ウェブ上での商談が可能となった。

サブスクリプション(月額定額)サービス“KINTO ONE”では、見積から申し込み、契約までを全てウェブで完結することも可能。7年プラン・ボーナス併用払いなしの場合、月額(税込)5万4010円から利用可能とした。

■流麗でスタンスの良いプロポーション

新型ハリアーのエクステリアは、フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性による精悍でシャープな印象のフロントビューやシグネチャーランプを持つ。また、ダイナミックにボディ断面が変化しているサイドビューや、絞り込まれたクーペキャビンとスポーツカーのように左右に張り出したホイールハウスを組み合わせたリヤビューに、横一文字に光るテールランプとストップランプ等で存在感を高めている。外板色では、プレシャスブラックパールをはじめ、彩度を抑えたカラーを中心に全7色を設定した。

クーペフォルムが強調され流麗さに磨きがかかった

■調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフをトヨタ初採用

インテリアでは、馬の鞍をイメージしたセンターコンソールを採用した他、それを挟み込むインストルメントパネルとの組み合わせが“おおらかな逞しさ”を演出し、新型ハリアーの個性の一つとなっている。

さらに、触り心地にもこだわり厚革を曲げてできる自然なシルエットをイメージしたレザー調素材や、「曲木(まげき)」に着想したウッド調加飾や、パイピング加飾を随所に配しさりげなく上質感を演出した。

Z“Leather Package”(内装色:ブラック)

天井には、調光パノラマルーフをトヨタ自動車として初採用。前席を中心に後席の頭上まで、大きな調光ガラスを用いることで、調光時は障子越しのような柔らかい光が差し込む。内装色は、コントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックの3色を設定し、室内空間を落ち着いた雰囲気にしている。

調光ガラスを採用した電動シェード付パノラマルーフ(調光状態)

■TNGAプラットフォームを採用、最新のダイナミックフォースエンジンとDirect Shift-CVTを搭載

クルマの骨格となるプラットフォームには、TNGAプラットフォーム(GA-K)を採用、ボディの高剛性化・低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を追求した。サスペンションでは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウィッシュボーン式を採用。バランスの取れた高剛性ボディは、前後のサスペンションジオメトリを最適化した。

2.5リッターエンジン+モーターを中核とするハイブリッドシステム

また、ドライバーが予想できるクルマの動きを求め、目線の動きに着目した。視線がブレないことで、ドライバーが疲れにくく、そして重厚感としなやかさを併せ持つ“乗り心地”を追求した。

走り出した瞬間や高速走行時の車両挙動の収束性を向上するために、極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーを採用した。ブレーキ制御によってコーナリング中のアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシストと相まって、意のままにクルマをコントロールする心地よさを実現した。

パワーユニットはガソリン仕様とハイブリッド仕様の二つを用意した。ハイブリッド仕様には2.5リッターのダイナミックフォースエンジンを持つハイブリッドシステム(THSⅡ)を採用。電気式4WDであるE-Fourは、力強くシームレスな走りとともにWLTCモード燃費21.6㎞/リッターを実現。ハイブリッドには2WDも設定され、WLTCモード燃費は22.3㎞/リッターを達成した。

ガソリン仕様は、2.0リッターダイナミックフォースエンジンとDirect Shift-CVTとの組み合わせ。ダイレクト感ある走りと優れた燃費を追求しWLTCモード燃費15.4㎞/リッター(4WDは14.7㎞/リッター)を達成した。

2.0リッターダイナミックフォースエンジン

このほか、ボディ各所への吸遮音材・制振材の効果的な配置や、高遮音ガラスの採用など、徹底した振動、遮音対策によって、様々な道路環境においても高い静粛性を実現した。

■充実した安全装備と多彩な快適機能を搭載

歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を装備しているほか、駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などの安全・安心をサポートする装備も多彩に搭載。また、走行中の前後方向映像を録画可能なデジタルインナーミラーをトヨタとして初採用した。

録画機能も持つデジタルインナーミラー

ハイブリッド仕様には、家庭で利用する電化製品が使用できるアクセサリーコンセント(AC100V/1500W)をほか、停電などの非常時には発電機として使用可能できる。

T-Connect SD ナビゲーションシステムには、12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを採用し、SDL(SmartDeviceLinkTM)などのスマートフォン連携機能にも対応。JBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)も装備している。

一部グレードにはディスプレイオーディオを標準装備

【希望小売価格(カッコ内は4WD/E-Four車の価格)】

〈ガソリン仕様〉S:299万円(319万円)/G:341万円(361万円)/G“Leatehr Package”:371万円(391万円)/Z:393万円(413万円)/Z“Leatehr Package”:423万円(443万円)

〈ハイブリッド仕様〉S:358万円(380万円)/G:400万円(422万円)/G“Leatehr Package”:430万円(452万円)/Z:452万円(474万円)/Z“Leatehr Package”:482万円(504万円)

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