メルセデス・ベンツ、「GLB」に「GLB 180/GLB 200 d 4MATIC」を追加

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メルセデス・ベンツ日本は、本格 SUV「GLB」にガソリンエンジン搭載のエントリーモデル「GLB 180」、ディーゼルモデルに4輪駆動モデル「GLB 200 d 4MATIC」を追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて4月5日より予約注文の受付を開始した。なお、納車は「GLB 200 d 4MATIC」が4月、「GLB 180」が7月頃を予定している。

 

<ガソリンエンジン搭載のエントリーモデル「GLB 180」>

「GLB 180」は、排気量 1.4 リッター、超小型、軽量、優れた動・静剛性を特長としたオールアルミニウムのM 282を搭載。ターボチャージャーは電子制御ウェストゲートを搭載しており、フレキシブルな過給圧制御により、低負荷域においても最適な過給圧を設定することが可能となっている。

 

デルタ形シリンダーヘッドは、通常のシリンダーヘッドに比べると装着時の高さがある一方、幅や重さははるかに小さくなっており、そのほか、インテークマニホールドとエグゾーストマニホールドを半一体型としてコンパクト化を可能にしたこともメリットとなっている。ダイムラーは、多孔式インジェクションノズルを燃焼室の中央に置き、バルブに燃料ジェットを当てずに燃料を噴射する、最大圧力250barの高圧インジェクションポンプを省スペースで配置する技術に対して特許を取得している。

 

この高圧縮比4気筒エンジンはノイズの低減に力を注いでおり、吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用、触媒コンバーターには遮音シールを施したほか、カバーもノイズ低減の役目を持たせている。

 

<4輪駆動モデル「GLB 200 d 4MATIC」>

「GLB 200 d 4MATIC」には、最高出力150PS(110kW)、最大トルク320N・mを発揮する、2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジン「OM654q」を搭載。コンパクトなボディを力強く加速させる性能を有しながら、低振動で高い静粛性を両立させている。シリンダーピッチを90mm、シリンダー間の厚みを8mmとして、全長をコンパクトにまとめたシリンダーブロックは軽量化のためにアルミニウム製となっている一方、ピストンはスチール製となり、熱膨張率の異なる素材を採用することで40%以上摩擦を低減した。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施している。

 

ターボチャージャーは可変タービンジオメトリーを採用しており、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能にしている。ピエゾインジェクターを使用した、コモンレールダイレクトインジェクションシステムは最大圧力2,050barまで高められているほか、冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載しており、燃焼の最適化を図り、後処理を行う前の段階で窒素酸化物を低減することが可能となった。

 

排出ガスの浄化システムはエンジンに近接し搭載されたことで、排出ガスの温度低下による浄化効率の低下を防ぐことを可能にしている。ターボチャージャーから出た排出ガスは、まず酸化触媒へ送られた後、アドブルーが添加され、下流のsDPF(DPF with SCR Coating : 選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行った後、SCR触媒でさらに窒素酸化物の処理を実施。その後、新しく追加されたSCR触媒でさらに窒素酸化物の低減を行うと同時に、余剰のアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を備えることで、運転状況が急激に変化した場合にもアンモニアが外気中に放出されることを防ぐことが可能となった。その結果、常に十分な量のアドブルーを噴霧することが可能となり、窒素酸化物の処理能力を高めることに成功した。

 

<四輪駆動4MATIC>

GLB 200 d 4MATICに採用される四輪駆動システム「4MATIC」は、ドライバーがダイナミックセレクトのスイッチを操作することで、基本の前後トルク配分比を変化させることが可能となっている。四輪駆動クラッチを制御する特性マップは3つあり、一般的な走行状況における基本的な前後トルク配分比は、ドライブモード「ECO/コンフォート」で80:20、「スポーツ」では70:30となる。オフロード走行では、四輪駆動クラッチがセンターディファレンシャルロックのように働き、基本トルク配分は均等に50:50となる。どのモードにおいても路面状況に応じて連続的にトルク配分比を変化させることで、常に最適な駆動力の伝達を可能にし、オンロードでの安定性や効率性とオフロードでの走破性を高次元で両立している。また、センターコンソールにあるダイナミックセレクトのスイッチで「オフロード」を選択すると、トルク配分やABSのマネジメントにより、悪路走破性を向上するほか、マルチビームLEDヘッドライトが車両の直前部を広く明るく照らすモードとなる。

 

なお、GLB各モデルには新車購入から3年間、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポート/地図データ更新が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」が適用される。また、メルセデス・ケア期間中には、希望のモデルを3回無料で利用できる週末貸出サービス「シェアカー・プラス」も利用可能となっている。

 

価格(消費税込):530万円~732万円

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