ジェイテクト、シリーズ最軽量となる低トルク円すいころ軸受LFT-Vを開発

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ジェイテクトは、自動車のトランスミッションやデフユニットのピニオン支持などに使用される円すいころ軸受において、No.1の低トルク性能を誇り、シリーズ最軽量となる次世代製品LFT-Vを開発したことを発表した。

 

ジェイテクトは、自動車のトランスミッションやデファレンシャルに用いられる円すいころ軸受は油中で使用され、特に「潤滑油粘度が高い」「給油量が多い」「回転速度が高い」といった使用条件になると、軸受のポンプ作用によって潤滑油の攪拌損失が大きくなるという問題があり、その潤滑油の攪拌損失の低減に着目し、軸受内部に流入する潤滑油量を抑制することで大幅な低トルク化を実現した「第3世代低トルク円すいころ軸受(LFT-Ⅲ)」、「第4世代低トルク円すいころ軸受(LFT-Ⅳ)」を開発し商品化してきたと述べた。

 

今回、更なる低燃費化へのニーズに応えるため、樹脂保持器形状の最適化を行い、潤滑油の流入量を最適制御することで、No.1の低トルク性を実現すると共に、保持器ポケット部に油を保持できる溝を設け、始動時や低温時の耐焼付き性の向上に加え、昨今の低粘度油化および油量低減を見据えて、軸受内部の油流れの最適化を行うことで、軸受昇温も低減できる、「第5世代低トルク円すいころ軸受(LFT-Ⅴ)」を開発したと説明している。

※樹脂保持器形状の最適化により、円すいころ軸受-LFTシリーズNo.1性能を実現。

 

※周辺部品の変更無く、省スペースでの低トルク設計対応が可能になり、円すいころ軸受-LFTシリーズ最軽量を実現。

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