【2020年夏】今、国内で買える輸入車SUV一覧〈ジャーマン・スリー編〉

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ここにきて、国内メーカーもSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)のモデル数が増え、ラージクラスから軽自動車を含めたコンパクトクラスまで選択肢が広がってきた。これも世界規模でのSUV人気の広がりを受けて…といわれる。

では、海外メーカーのSUVモデルはどのくらいあるのだろうか? 国内に正規輸入される輸入車ブランドだけででも、ほぼ全てに近い24ブランドがSUVモデルを揃えている。その中でもモデル数が多いブランドもあれば、少ないブランドもあるが、今回はその第1弾として、知名度、人気が高いドイツの3ブランド(いわゆるジャーマン・スリー=メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ)から紹介しよう。

《アウディ》
Q2/SQ2/Q3/Q5/SQ5/Q7/Q8

アウディのSUVには「Q」のモデル名が与えられ、数字が増えるにつれてボディサイズが大きくなるのは他のボディタイプと同じ。Q2がエントリーモデルであり、Q8がアウディSUVのフラッグシップである。

Q2とQ3は駆動方式がFFで(除くQ3の2.0リッター車、Sモデル)で、この両モデルはどちらかというとアーバンユース中心のSUVモデルといえる。Q5より大きなモデルにはクワトロ(4輪駆動)のみの設定となる。

また、Q2とQ5には、強力なパワーユニットが与えられた「S」を冠したモデルが設定されている。最もコンパクトなQ2で見ると、直列3気筒1.0リッターターボ(116PS)/同4気筒1.4(150PS)でいずれもFFであるのに対し、SQ2には直列4気筒2.0リッターターボ(300PS)+クワトロが与えられている。

パワーユニットはガソリンエンジンが中心で、フラッグシップのQ8は全車48V電源のマイルドハイブリッド。また、Q5にはクリーンディーゼルターボも設定されている。直列4気筒2.0リッターディーゼルエンジンは最高出力190馬力/最大トルク40.8㎏m(400Nm)を発揮、低燃費もマークする。アウディはル・マン24時間レースを含むFIA世界耐久選手権(WEC)にディーゼルエンジンの競技専用車で参戦し、数々の栄光を手中に収め得ておりディーゼルエンジンの信頼性は折り紙付きだ。

Q8

【ボディサイズ(全長)と搭載エンジンは以下の通り】

〈全長5.07m以下〉

Q7☆:2.0リッターターボ(252PS)/V6 3.0リッタースーパーチャージャー(333PS)*

〈全長4.955m以下〉

Q8:V6 3.0リッターターボ(340PS)*

〈全長4.685m以下〉

SQ5:V6 3.0リッターターボ(354PS)*

Q5:2.0リッターターボ(252PS)*/2.0リッターディーゼルターボ(190PS)*

〈全長4.4m以下〉

Q3:1.4リッターターボ(150PS)/2.0リッターターボ(180PS)*

〈全長4.22m以下〉

SQ2:2.0リッターターボ(300PS)*

Q2:1.0リッターターボ(116PS)/1.4リッターターボ(150PS)

*=クワトロ(4WD)/☆=定員最大7名

《BMW》
X1/X2/X3/X4/X5/X6/X7

BMWでは「X」がSUVモデルであることを示し、組み合わせられる数字がボディサイズを示している。X1が最もコンパクトで、X7がフラッグシップモデルである。

ただしBMWではSUVことをSUVと呼ばず、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼び、その中でもクーペシルエットのボディを持つものをSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼ぶ。末尾の数字が偶数のモデル(X2、X4、X6)がSACである。X6がラージサイズのSACである。

SACはルーフラインが車体後端に向かいなだらかに下がっており、5ドアハッチバックのボディだがクーペのようなシルエットを持っており、スポーティさを際立たせている。

ボディサイズの大小を問わずSAV/SAC全モデルにガソリンとディーゼルが設定されているものBMWの特長といえる。X3とX5にはプラグインハイブリッドも設定されている。グレード構成の多彩さを印象づけるのが、SAV/SACでありながらサーキット走行も可能にした究極のスポーツモデル「M/M Competition(コンペティション)」が設定されていること(X3、X4、X5、X6)。

さらに、標準モデルとM/ M Competitionの中間に位置するスポーツモデル「M#i/M#d(#には2桁数字が入る)」も設定されている(除くX1)。スポーティのレベルも選べるようになっている。

先進安全運転支援機能では、完全自動運転への通過点ともいえる高速道路でのハンズオフ機能付き渋滞運転支援システムがX5とX7に設定されている。さらに、直前50mの走行経路を記憶し、正確にバックで戻れるリバースアシストというシステムもある。狭い道に迷い込み後退を余儀なくされた時に便利だ(X5、X6、X7に設定)。

X7

また、次世代車の普及拡大を目指し新グレード「Edition Joy+」も設定されたばかり。新グレードは燃費効率に優れるクリーンディーゼル、ブラグインハイブリッド、電気自動車に設定され、値下げも実施された。SAV/SACではX1、X2、X3に設定されている。

【ボディサイズ(全長)と搭載エンジンは以下の通り】

〈全長5.165m以下〉

X7☆:3.0リッターディーゼルターボ(265PS)*、V8 4.4リッターターボ(530PS)*

〈全長4.955m以下〉

X6:3.0リッターディーゼルターボ(265PS)*、V8 4.4リッターターボ(530PS、625PS)*

X5:3.0リッターディーゼルターボ(265PS)*、3.0リッターターボ(286PS)*、V8 4.4リッターターボ(530PS、625PS)*、

〈全長4.76m以下〉

X4:2.0リッターターボ(252PS)*、2.0リッターディーゼルターボ(190PS)*、3.0リッターターボ(360PS、480PS、510PS)*

〈全長4.73m以下〉

X3:2.0リッターターボ(184PS)*、2.0リッターディーゼルターボ(190PS)*、3.0リッターディーゼルターボ(326PS)*、3.0リッターターボ(387PS、480PS、510PS)*

〈全長4.455m以下〉

X1:1.5リッターターボ(140PS)、2.0リッターターボ(192PS/231PS)*、2.0リッターディーゼルターボ(150PS)*

〈全長4.375m以下〉

X2:1.5リッターターボ(140PS)、2.0リッターディーゼルターボ(150PS/190PS)*、2.0リッターターボ(192PS/306PS)*

*=4輪駆動/☆=定員6名または7名

《メルセデス・ベンツ》
GLA/GLB/GLC/ GLCクーペ/GLE/ GLEクーペ/GLS/Gクラス/EQC

メルセデス・ベンツでは現在、SUVモデルに「GL」の名が与えられ、その後にボディサイズの大小を表す「C」「E」「S」等が組み合わされせる。Gクラスは広義ではSUVに分類されるが、出自はハイレベルな悪路踏破性を発揮するクロスカントリーモデルである。コンパクトサイズのGLAとGLBの発売が発表され、メルセデス・ベンツのSUVは全9モデルに。コンパクトからラージサイズまで、メルセデス・ベンツのSUVラインアップが完成した。

GLAはクーペのようなルーフラインを持つスタイリッシュな都市型SUVで、パワーユニットはディーゼルのみ。GLBはスクエアなスタイルでタフなイメージ。本格的なオフロード走行性能を持ちながらも、取り回しが良い。3列シートで7人乗りも可能にした。

EQCはメルセデス・ベンツ初のピュア電気自動車(EV)で、メルセデス・ベンツとしては国内初導入のEVだ。さらに、内燃機関を持たない次世代自動車ではGLCのプラグイン燃料電池自動車、GLC F-CELLの年央国内導入も発表されている。

GLCとGLEには滑らかなルーフラインによりクーペシルエットを持つ「GLCクーペ」と「GLEクーペ」が用意されており、スタイリングの選択肢も用意されている。

パワーユニットは、EQCを除きガソリンとクリーンディーゼルで構成され、ガソリンエンジンにはスタンダードなエンジンだけでなくハイパフォーマンスモデル、メルセデス-AMGモデルも含まれている。EQCとGLSを除けば、メルセデス-AMGモデルが設定されており、ボディサイズを問わずハイパフォーマンスモデルを選択できるわけだ。

GLSのガソリンエンジン車(V型8気筒)は、気筒休止システムやインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)+48V電気システムの採用により、回生発電や動力補助を行い、高効率化と高性能を実現した。また、GLCクーペにはプラグインハイブリッドモデルも設定され、モーターのみで45.2㎞走行可能になり、ガソリンエンジンとEVの走りを使い分けることもできる。

SUVライナップの中でも他と一線を画すGクラスは1979年に発売。2018年に40年ぶりの大幅刷新により、外観はキープコンセプトながらも細部にわたり性能向上が図られた。ラダーフレームを採用し、サスペンションを高めの位置にセットすることで最低地上高を稼ぎ出した。その地上高は、前部のデフの位置で27㎝、ホイールベース間で24.1㎝が確保され、さらに最大渡河水深(水中・泥中)70㎝となっている。ラグジュアリーモデルでもあり走る道を選ばない生粋のオフローダーである。

EQC

一方、ピュアEVのEQCは前輪と後輪用にモーターを1基ずつ持つ4WDであり、負荷のかからない領域では前輪モーターのみで走行、状況に応じて後輪へのトルクを可変的に調整する。航続距離は400㎞(WLTCモード走行)としている。

【ボディサイズ(全長)と搭載エンジンは以下の通り】

〈全長5.22m以下〉

GLS☆:V8 4.0リッターツインターボ(489PS)*、3.0リッターディーゼルターボ(330PS)*

〈全長4.96m以下〉

GLE☆:V6 3.0リッターツインターボ(390PS)*、V8 5.5リッターツインターボ(585PS)*、V6 3.0リッターディーゼルターボ(258PS)*、3.0リッターターボ(435PS)*

GLEクーペ: 3.0リッターターボ(435PS)+モーター(21PS)*、 3.0リッターディーゼルターボ(330PS)*

〈全長4.765㎜以下〉

GLC:2.0リッターターボ(258PS)*、2.0リッターディーゼルターボ(194PS)*、V6 3.0リッターツインターボ(390PS)*、V8 4.0リッターツインターボ(476PS、510PS)*

〈全長4.745m以下〉

GLCクーペ:2.0リッターターボ(258PS)*、2.0リッターディーゼルターボ(194PS)*、2.0リッターターボ(211PS)+モーター(90kW)、V6 3.0リッターツインターボ(390PS)*、V8 4.0リッターツインターボ(476PS、510PS)*

〈全長4.665m以下〉

Gクラス:3.0リッターディーゼルターボ(286PS)*、V8 4.0リッターツインターボ(422PS、585PS)*

〈全長4.64m以下〉

GLB☆:2.0リッターディーゼルターボ(150PS)、2.0リッターターボ(224PS)*

〈全長4.475m以下〉

EQC:モーター(408PS)*

全長4.415m以下〉

GLA:2.0リッターディーゼルターボ(150PS)*

*=4輪駆動/☆=定員7名

今、国内で買える輸入車SUV一覧〈その2〉は こちら

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