トヨタモビリティ東京株式会社は、東京医科大学病院と新宿区に新型コロナウィルス感染者移送用の車両を提供したことを公表した。これまでに5区1市に9台、医療機関1カ所に1台の計10台の車両を提供しており、医療機関への車両提供は今回が初となる。
上記提供車両は、運転席・助手席のある車両前方スペースと、後部座席以降の車両後方スペースの間に隔壁を設置し、前方を陽圧、後方を陰圧とすることによって、後方の空気が前方に循環しないようにコントロールした「飛沫循環抑制車両」となる。
トヨタモビリティ東京は、軽症者を療養施設等へ移送することによって病床を確保し、医療崩壊を防ぐための取り組みが実施されているが、軽症者を安全に運べる車両、ならびにドライバーの感染防止が課題であるとの認識から、今後も必要とされる自治体及び医療機関への車両提供を継続して行い、「安全・安心を最優先に現場で戦っている方々、苦しんでいる方々の気持ちに寄り添いながら、私たちにできることを即断、即決、即実行していく」との方針に基づき、東京のモビリティカンパニーとして、これからも地域に役立つ活動を推進していくと述べている。
◆車両提供について東京医科大学病院 病院長・新宿保健所 所長からのコメント
- 東京医科大学病院 三木 保 病院長:「同車両を有効活用し、より安全な医療の提供をしてまいります。」
- 新宿区 保健所の髙橋 郁美 所長:「患者移送や検体搬送は日々発生する業務であり、貸与された車両を有効に活用していきたい。」