トヨタモビリティ東京(片山守社長)は5月19日、町田市に新型コロナウィルス感染者移送用の車両を提供した。多摩地区への車両提供は初であり、江戸川区、荒川区、中野区、文京区に続くもの。これまで4区1市に計8台の車両を提供した。
提供した車両は、運転席・助手席のある車両前方スペースと、後部座席以降の車両後方スペースの間に隔壁を設置し、前方を陽圧、後方を陰圧にすることで後方の空気が前方に循環しないようにコントロールされる「飛沫循環抑制車両」。
町田市・石阪丈一市長は「これまで民間救急に頼ってきたが、提供いただいた車両で安全・安心に患者を輸送することができる。保健所で活用させていただく」と謝意を述べた。
現在、軽症者を療養施設等へ移送することで病床を確保し、医療崩壊を防ぐための取り組みが行われており、軽症者の安全な移送と、運転者の感染防止が課題となっていることから、同社では今後も必要する自治体へ車両提供を継続していく。
※メイン写真は、町田市役所での引き渡しの様子。石阪市長(右)と片山社長
【同社の飛沫循環抑制車両提供実績】
提供日 用途 車種 台数 提供先
5月19日 ………軽症者用……… ノア…………… 1台 ………町田市
5月8日 .…….…軽症者用……… シエンタ ………1台 ………文京区
5月8日 .…….…軽症者用……… シエンタ ………3台 ………中野区
5月7日 .…….…軽症者用 ………シエンタ ………1台 ………荒川区
4月27日 ………軽症者用 ………JPN TAXI ………2台 ………江戸川区