ミニバンキャンパーの展示ブース

2020年のトレンド ミニバンキャンパー&小型バンコン

レジャー キャンピングカー

文:町田 厚成

ユーザーファーストを打ち出したミニバンキャンパー

令和初となるアジア最大級のキャンピングカーイベント「ジャパンキャンピングカーショー2020」を通じてうかがえる今年のトレンドは、ずばり「熟成」。本当の意味での使いやすさ、安全性、コストパフォーマンスなどを真摯に追求したユーザーファーストの車両開発がトレンドとなっている。

なかでも進化が深まったのが、「気楽に買えて、気楽に乗れる車中泊車」。すなわちミニバンキャンパーやバンコンを中心とした小型キャンピングカーだ。従来は、本格的大型バンコンやキャブコンの入門編として位置づけられていたジャンルだが、ここ数年のキャンピングカーユーザーの裾野の広がりを反映し、それ自体が独立した新ジャンルを形成しつつある。

この手のクルマは女性にも運転しやすいとあって、買い物や育児に忙しいヤングミセスに人気があり、コストパフォーマンスの良さから若いファミリー層の注目を集めている。もちろんリタイヤ後のくるま旅を楽しむシニアカップルの支持も厚く、令和のトレンドとして急成長している。

 


レジストロアウル
メーカー: M・Y・Sミスティック

レジストロ・アウルの車室内

ウッドテイストで温かみのある車室内

トラックキャンパーの老舗であるM・Y・Sミスティックが開発した「レジストロ」は、シェルを完全固定して、トラキャンというよりキャブコンに近い機能を備えた小型キャンピングカーだが、この「レジストロアウル」は、そのレジストロの“兄貴分”ともいえるクルマ。

ベース車は、すでに多くのキャンピングカーベースとして絶大な支持を集めているトヨタ・ライトエース(タウンエース)。それに同社自慢のボディバス工法で組み上げられたシェルを搭載しているため、無類に安全性の高い車両になっている。

室内は心温まる“丸太小屋”をイメージしたログ調インテリアで統一され、アットホームな気分を満喫できる。

レジストロ・アウルの外観

トヨタ・ライトエースをベースに、アールのある独自のシェルを架装

ボディサイズは全長4680mm、全幅1910mm、全高2590mm。乗車定員6名/就寝定員5名。

 

RIW(リュウ)200-ER
メーカー: アネックス

RIWの外観

ユーティリティに優れたRIW

日産・NV200バネットをベースに、ミニバン感覚のお洒落なスタイルを実現。インテリアも、アウトドアセンスをうまく盛り込んだデザインで仕上げられた小型キャンパーがアネックスの「RIW(リュウ)200-ER」だ。

なにしろ、床面は土足でそのまま乗り込むことができる古杉板材仕上げのフローリング。フロントシートには回転台座が付いているため、後ろ向きにすると、テーブルを挟んで対面ダイネットが実現できる。

RIWの車室内

ポップアプルーフにより高さにもゆとりがある対面ダイネット

シンク、給・排水タンク、サブバッテリー、冷蔵庫なども標準装備。ちなみに「ER」とはエレベーティング(ポップアップ)ルーフを意味しているが、このルーフのおかげで4人乗車/4人就寝(大人2名&子供2名)が可能になっている。

全長は4400mm、全幅1695mm、全高2020mm。

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