Mobility Technologiesと出前館、新型コロナウイルスの影響による業界双方の課題解決を目指して業務提携

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タクシーアプリ「JapanTaxi」や「MOV」を運営する株式会社Mobility Technologiesと日本最大級の出前サービス「出前館」を運営する株式会社出前館(以下、出前館)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛要請等に伴い、逼迫する出前サービスの配達機能の拡充と、需要が減少するタクシーの有効活用を目的に、2020年5月1日(金)より「出前館」の配達ニーズと、MoTが提携するタクシー事業者とのマッチングを実現する業務提携を締結したことを発表した。

 

両社は、今回の業務提携について、新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛要請等により、全国的に人の移動に制限がかかり、移動量が大幅に減少しており、公共交通である全国のタクシー事業においては、タクシー事業者の売上が前年同月比54%減と、大きな影響を受けている一方、外出自粛の影響による消費によって物の移動が増え、出前の需要増加は著しく、「出前館」の注文数は前年同月比21%増と伸びており、今後の需要拡大も見据えた上で、配達方法の拡充が必要となっていると説明している。

 

また、2020年4月21日(火)には、国土交通省が道路運送法に基づく特例措置として、タクシー事業者による有償貨物運送の特例を通達したことを受け、地域インフラであるタクシー事業の維持と、出前領域における配達方法の拡充を行うべく、出前館とMoTは業務提携を結び、双方における喫緊の課題解決を目指すと述べている。

 

なお、今回の業務提携により、配達機能を持たない飲食店に向けて出前館が提供する配達代行サービス「シェアリングデリバリー®」における、配達方法のひとつとして、MoTと提携しているタクシー事業者の中から、有償貨物運送許可を取得している日の丸交通株式会社、アサヒタクシー株式会社、新大阪タクシー株式会社、東京・日本交通株式会社などの一部車両が配達業務を担い、5月1日(金)から、タクシー事業者による有償貨物運送の特例許可期間である5月13日(水)まで、東京/神奈川/大阪の一部エリアにおいて、順次サービス展開予定としている。

 

<タクシーによる出前サービス概要>

  • 対象サービス:出前館/LINEデリマ/dデリバリーからのご注文
  • 実施期間:2020年5月1日(金)〜5月13日(水) 予定
  • エリア : 東京(銀座、神田など八丁堀エリア)/神奈川(新横浜などセンター南エリア)/大阪(梅田、難波など今里エリア) 順次拡大予定※タクシーアプリ「JapanTaxi」「MOV」からは注文不可。
    ※注文時、タクシーを指定しての配達は不可。
    ※「シェアリングデリバリー®」の注文受付時間は店舗により異なる。

 

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