ブリヂストンは、日産およびシンフォニアテクノロジー株式会社と共同開発した「アクティブトルクロッド」が、一般社団法人日本機械学会より「2019年度日本機械学会賞(技術)」を受賞したことを発表した。
日本機械学会賞は、一般社団法人日本機械学会により「日本の機械工学・工業の発展を奨励する」ことを目的として1958年に設けられ、毎年優れた論文や技術などが表彰されており、今回受賞した「日本機械学会賞(技術)」は、機械工業に関し数年以内に完成した新技術で、画期的な新製品の開発、製品の品質および性能の向上などに寄与し経済および社会的貢献の大きいものを対象に、独創性や新規性、品質または性能の相対的優秀性、生産性向上を通じた経済・社会への貢献などの評価項目において優秀と認められたものに贈られる賞。
今回受賞した「アクティブトルクロッド」とは、自動車の車体とエンジンを繋ぎとめ車体に伝わるエンジン振動を遮断する防振ゴム製品で、車内の優れた静粛性と居住性の実現に貢献する。エンジン振動を車内に伝えない広い防振領域を持つトルクロッドに、大きな振動・騒音の原因となる共振の発生を抑制する加速度センサーとアクチュエーター(駆動装置)を搭載することで、高い防振性能を実現している。
なお、ブリヂストンは、優れた燃費性能と出力を両立する可変圧縮比エンジン(VCターボ)と車体を繋ぐキーデバイスとして、日産が2018年に北米市場で発売した車両に採用され、車両の快適性向上に大きく寄与していると述べている。