神奈川トヨタ自動車(市川英治社長)は12月23日、神奈川トヨタD-TECマスターワンとして7シーズン目を戦い終えた、ガズーレーシング86/BRZレースの参戦報告会を本社で行った。同社のレース活動を支えた協賛各社等関係者が出席。近藤翼、小河諒、藤波清斗の3名のチームドライバーと、横田浩之プロジェクトリーダー(GRガレージマスターワン東名川崎GM)が2019年シーズンをレースごとに振り返った。
今季の同チームは、昨年に続き近藤、小河の2台体制でシリーズに参戦。第4戦(オートポリス)は小河に代わり藤波がスポット参戦した。今季は、表彰台の一角は占めるものの表彰台の中央が遠く感じられる展開で、最終的なシリーズ順位は近藤が4位、小河が16位、藤波が21位だった。
レース車両のメンテナンスを全て自社メカニックでまかなうのがこのチームの特長で、そのチーム力が窮地を救う場面もあった。中でも第4戦、雨の予選で藤波が車両を大破させ決勝進出が危ぶまれたが、決勝まで約2時間という限られた時間で、チームは車両をきちんと修復し決勝へ送り出した。
また、シリーズ終了後はグッドイヤー・ドリームカップ6時間耐久レースに、3人のドライバーで出場。耐久レースらしい波乱に飛んだレース展開の中、チームは見事優勝を飾り有終の美を飾った。何事も〝最後まで諦めてはいけない〟ということを改めて全員で実感した。
チーム監督の磯貝敏一取締役は「ここまで続けられたのは各企業のご協力と会社の理解によるもの。来年当社も大きな変革を迎えるが、皆様の協力を得ながらさらに突き進み、こだわりつつも未達である〝1-2フィニッシュ〟をぜひ成し遂げたい」と感謝の気持ちを伝えた。