「有山勝利 の視軸」違反歴ある高齢者は更新時に試験を

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警察庁は12月19日、深刻な交通事故発生状況から、今後も増える高齢運転者の事故を抑えるため、更新時の技能検査とサポカー限定免許の新設を柱とする対策強化を打ち出した。来年の通常国会に道路交通法の改正案を出し、2022年度の運用開始を目指している。

75歳以上が最も過失の重い第一当事者になる交通事故は、2018年に前年比42件増の460件が発生している。

75歳以上の運転者のうち、過去3年で何らかの違反があった人は約2割に上り、技能検査を対象とする違反は検討中で、信号無視や大幅なスピード違反などを想定、合格者はさらに現行の認知機能検査を受ける流れを見込む。

サポカーの限定免許は、本人の申請で取得できることを想定。免許の自主返納を考える高齢者の他、運転に不安のある人にも新たな選択肢とする。

対象の車種は技術実用化の動向を見極めて決める。サポカーは先進安全技術を搭載した車の総称で、ペダルの踏み間違え時の急加速防止機能が付いた高機能タイプもある。

70歳以上が免許更新時に受ける高齢者講習の「実車指導」で、受講者全員の運転レベルを判定、通知することとし違反歴のない人も対象になる。

義務化される運転技術検査は、不合格でも再受験可能とし、指定自動車教習所などで行い、対象年齢は75歳、あるいは事故率のより高い80歳以上も浮上している。

75歳以上の免許保有者は団塊世代が加わる2023年には、約717万人に達すると予想されている。

高齢者の免許更新に出掛けた時に、非常にもの柔らかく、親切なのに驚いたものだ。こんなに丁寧にして過保護ではないか、とさえ思った。試験場、教習所では高齢者も立派なお客様であり、大事にしてくれるのはありがたいが、それも程度問題である。

高齢者の通院、買い物にクルマが無ければ困るという考え方にも一考の必要がある。台風の被害に遭った施設に、高齢者用の施設が目立ったが、これは土地価格の安いところにならざるを得ないという現実もあるだろう。

 

有山勝利プロフィール

1937年生まれ。1960年に総合輸入車ディーラーに入社、そのまま定年まで殆ど広報作業に従事、依頼により1966年より、ブリヂストン・タイヤニュース、週刊大衆に連載執筆、筆名に有川 浩を使用、月刊自家用車、報知新聞、日刊スポーツ、スポーツニッポン、ディリースポーツ、マイカー情報(札幌)、くるまにあ にも連載、単発は無数。媒体側と広報担当の双方と交友、互助の功を上げた。

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