日産、栃木工場での「鋳鉄溶解工程の省エネルギー化」が「省エネ大賞・資源エネルギー庁長官賞」を受賞

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日産は、12月23日、一般財団法人省エネルギーセンター主催(経済産業省後援)の「省エネ大賞」において、自社栃木工場の「鋳鉄溶解工程省エネルギーへの挑戦」が「資源エネルギー庁長官賞(省エネ事例部門)」を受賞したと発表した。なお、省エネ大賞の授賞式は2020年1月29日、東京ビッグサイト「ENEX2020」にて行われる予定となっている。

 

「省エネ大賞」とは、優れた省エネ活動事例や技術開発等による先進型省エネ製品等を表彰し、省エネルギー意識の浸透、省エネルギー製品の普及促進等に寄与することを目的とするもので、広く優秀な事例を数多く表彰している。

 

栃木工場の「鋳鉄溶解工程省エネルギーへの挑戦」は、栃木工場で最も多くの電力を使用している鋳造部門における、鋳鉄溶解工程の保持炉の電力削減の取り組みで、従来、溶解工程では、炭素及び硫黄成分の含有率を調整した2種類の鋳鉄溶湯を溜めるために、2基の保持炉を使用していた。今回、炭素及び硫黄成分の含有率が低い配合の中間溶湯を1基の保持炉に溜め、保持炉から別工程へ運搬する際に添加剤投入による成分調整を行い、2種類の溶湯を造り分けることで、保持炉を1基廃止することを可能とした。

 

上記の取り組みによる電力量削減効果は約3,600MWh/年(CO2量換算:約1,700トン/年、原油換算量約900kℓ/年)であり、これは、栃木工場内の鋳鉄工場溶解工程における電力使用量の約11%(FY17実績比)に相当する。

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