スズキ・ハスラーをフルモデルチェンジ 個性あるスタイルにさらなる磨き

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スズキは12月24日、軽乗用車「ハスラー」をフルモデルチェンジし、2020年1月20日から発売すると発表した。軽ワゴンとSUVを融合した新ジャンルの軽自動車として発売され、瞬く間にスズキを代表するモデルとなったハスラーが、初のフルモデルチェンジを実施。ひと目でハスラーとわかるデザインや走行性能に磨きをかけるとともに、安全装備やインフォテイメント面を強化し、アクティブな軽クロスオーバーワゴンとしてさらなる進化を遂げた。

■力強く個性的なデザインを追求

エクステリアは、先代の丸みを帯びた四角いデザインから、直線的なデザインに一新。ボンネットフードに厚みを持たせ、バックドアをルーフの延長上に直立させスクエアな基本骨格を強調する。さらに、クォーターガラスを追加して6ライトキャビンとすることで、力強く伸びやかなサイドビューを手に入れた。

加えて、全てのピラーをボディと同色とし、2トーンカラーではルーフからリヤクォーターガラスにかけてボディ色と異なるカラーリングを施すことで、個性的なスタイルを演出する。

さらに、灯火類やフロントグリル、バンパー造形などは機能別に独立したデザインで、随所に存在感と個性を付与した。

インテリアは、インパネに配された三つのフレームが、アウトドアアイテムのようなタフでプロテクトされた機能感を表現。一番右はスピードメーターを含む同社の軽自動車初の4.2インチマルチインフォメーションディスプレイが備えられ、ナビのルート案内や走行モードを表示する。

中央には、スマートフォンとの連携も可能なほか、エネルギーフローや全方位モニターを表示する9インチメモリーナビ(同社軽初)を採用した。左はコンソールボックスとなり、扉を開けるとテーブルとしても使えるのも大きなポイントとなっている。

また、先代はベンチタイプだったフロントシートは左右セパレートとなり、中央部はドリンクホルダーと収納スペースが生まれ使い勝手を向上。さらに、ホイールベースを35mm延長するとともにパッケージングを刷新し、後席の足元空間をはじめとする室内の居住性を高めた。

ラゲッジルームからリアシートのスライド機構の調整が行えるようになったほか、クロスビーに採用され、用途に応じた使い勝手好評だったラゲッジアンダーボックスをハスラーでも採用した。

■全車マイルドハイブリッドを標準装備

パワートレーンは、ターボとNA両モデルともに、モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドを全車に採用。新開発のCVTを組み合わせ、いずれもFFと4WDを設定する。NA車のR06Dエンジンは新開発となり、デュアルインジェクションシステム、クールドEGRを同社の軽で初採用した。

加えて、ボディにはスズキ車で初となる構造用接着剤、軽自動車で初となる高減衰マスチックシーラーを採用することで不快な音や振動を低減。さらに、スズキの新世代プラットフォーム「ハーテクト」、環状骨格構造もフルモデルチェンジを機に採用し、優れた操縦安定性や乗り心地を実現した。

また、4WD車にはスノーモードを設定。エンジンの出力を自動で小さくし、ブレーキの制御と併せることで滑りやすい路面でもスムーズな発進をアシストする。

安全装備は、スズキセーフティサポートを採用。デュアルカメラブレーキサポートは夜間の歩行者検知、標識認識、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポートなどを装備し、発進時の安全確認がしやすい車両真上からの俯瞰映像を確認できる全方位モニターもオプション設定する。さらに、ターボ車には、全車速追従機能付きACC、車線逸脱抑制機能を同社の軽自動車で初採用し、先進性も大きく高めた。

【希望小売価格】
NA=136万5100円~183万7000円▽ターボ=145万9700円~193万1600円

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