トヨタが東海地域で「引き取り物流」に着手、トラックドライバー減少への対応・ドライバーの作業負担の軽減・環境負荷の低減が目的

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トヨタは、トラックドライバー減少への対応とドライバーの作業負担の軽減および環境負荷の低減を目的に、部品仕入先・輸送会社と一体となり、全体最適を追求した効率的な輸送の仕組みを新たに構築するため、従来の部品仕入先手配による「お届け物流」から、トヨタ手配による「引き取り物流」に変更に着手することを、2020年9月より東海地域で開始すると発表した。

 

物流業界では、全国的にドライバー不足が深刻化しているのに加え、CO2排出による環境負荷などの社会的な課題への対応が急務となっている。さらに、2019年からは、政府と企業とが一体となり、ドライバーがより働きやすい環境づくりを目指す「ホワイト物流」推進運動が開始され、トヨタも賛同企業の一員として参画している。

 

トヨタは、2016年に九州地域、2018年からは東北地域において、先行して「引き取り物流」を部分的に実施しており、どちらの地域でも、関係する部品仕入先や輸送会社の協力を得て様々な改善に取り組んできた結果、ドライバーの働きやすさを向上し、さらに、従来に比べ約12%の輸送の効率化、およびCO2排出量は約6%の削減を実現した。今回「引き取り物流」に着手する東海地域では、九州・東北地域で実績のある取り組みをさらに大きな規模で実施する計画としている。

 

【「引き取り物流」の取り組み例】

  • 荷物積み降ろし場の整備により荷役作業時の「ドライバーの負担低減」「安全性向上」を実現。
  • 複数の部品メーカーを1台のトラックが効率的に集配して回る「ミルクラン」方式の導入により、「積載率向上」と「総走行距離の削減」を実現。
  • トヨタが一括して輸送を手配する「引き取り物流」への変更に伴い、輸送計画立案・オペレーションをトヨタが実施することで、全体最適な輸送体制を構築。
  • 輸送現場からの要望やお困り事の吸い上げを通じ、継続的な改善 及び、ホワイト物流を実現。

 

トヨタは、上記一連の取り組みを東海地域へ展開し、さらに九州・東北地域でも対象を更に拡大することで、従来に比べ約8%の輸送の効率化およびCO2排出量約8%削減の改善効果が期待されると述べている。

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