【ワンダー速報】“辛口評価”の理由は? 新型アウディA1スポーツバック試乗しました!

試乗レポート
■走りは面目躍如!

価格に対する内外装の質感については辛口な評価となってしまっていましたが、いざ新型A1を走らせてみると、それらが小さなことと思えるほどに動的質感は高く、心が踊りました。

やはりアウディは走らせてみないとその価値は半分も伝わらないなと。

1.5Lターボエンジンと7速Sトロニックの組み合わせは、ギアをDに入れて走り始めた瞬間からダイレクトにクルマがドン!と前に進みます。

これは久しく忘れていたアウディならではの、ダイレクト感に富んだ味の濃いドライブフィール。フォルクスワーゲンのDSGとも異なる、さらにダイレクト感の強い7速Sトロニックは、1速2速ではやや粗削りな挙動を示すときもあるけれど、それもまた運転する楽しさでもあります。

私はアウディQ2に1年間乗っていましたが、アウディならではダイレクト感のあるドライブフィールが大好きだったので、新型A1のどっしりとしたステアフィールで背中を蹴っ飛ばされるような出足の発進加速に、「そうそう、これだよこれ」と思わずニヤリとしてしまいました。

この動的質感の味の濃さは、ドイツ車勢の中でも特徴的で、BMWやメルセデスの乗り味とも一線を画しています。

コンパクトなのに、大型ラグジュアリーカーに乗っているかのような重厚感は病みつきの心地よさ。

アウディに乗ったことのない人は、価格や内装の質感だけで判断するのではなく、試乗もして動的質感をぜひ体感していただきたいですね。

試乗インプレッションは以下の動画でも配信中!

■ただし安全装備や運転支援装備は注意

動的質感で面目躍如したA1ですが、注意しなければならないポイントもあります。

それは、Q2などの上位車種では装備が用意されている、サイドアシスト(ブラインドスポットモニター)や、トラフィックジャムアシスト(渋滞時アダプティブクルーズコントロールのステアリング制御)は用意がないということです。

全車速追従のアダプティブクルーズコントロールはできますが、レーンキープコントロールが作動するのは60km/h以上のみです。

また、電動パーキングブレーキではないのでクルーズ中に前車に追従して停止した際には、2秒後にはクリープで前に進んでしまうので、ブレーキを踏む必要もあります。

これらの装備面でのデメリットを考えると、個人的には装備が充実しているQ2のほうをおすすめしたくなります。

新発売されたばかりのA1よりも、値引きの条件も良さそうなQ2やA3を購入したほうが、安く上がってしまう可能性も大きく、装備面や質感面でも満足度が高いと思います。

やはり新型A1の最大の欠点は高すぎる価格設定と言えそうです。

一刻も早い、1.0Lの登場の登場と、電動パーキングブレーキの採用に期待したいところです。

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[ドラヨス]
月間100万PVのブログ「ワンダー速報」と、月間100万再生以上のYouTubeチャンネル「ワンソクtube」の管理人。
クルマ買うチューバーを自称し、年に何台もクルマを購入してレビューするスタイルが好評。

ワンダー速報ブログ:https://wansoku.com/

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