日本精工は、自社が開発した「高速・静音コンパクトナットボールねじ」が、「2019年“超”モノづくり部品大賞」において「奨励賞」を受賞したと発表した。今回受賞した「高速・静音コンパクトナットボールねじ」は、高速性、静音性に加えて、工作機械の加工品質や加工効率の向上に貢献する製品であり、日本のみならず欧州をはじめとしたグローバルにモノづくりに貢献できる製品であることが評価されたとしている。
「“超”モノづくり部品大賞」とは、モノづくり推進会議・日刊工業新聞社、後援:経済産業省、日本商工会議所が主催し、日本のモノづくりの強さを再認識し、産業・社会の発展に貢献することを目的として「縁の下の力持ち」的存在である部品・部材(「機械」「自動車」「電気・電子機器」「環境関連」「健康・医療機器」「生活関連」の6分野)に焦点を当て、日本のモノづくりに寄与する部品、部材を表彰する賞として2004年に創設された。
【「高速・静音コンパクトナットボールねじ」の特徴】
- ◆こま式ボールねじにおいて業界最高の送り速度を達成
- 日本精工独自の高速・静音技術の適用により、こま式ボールねじにおいて送り速度100m/minを達成。工作機械のサイクルタイム短縮による加工効率の向上に貢献する。
- ◆静音性の向上
- 日本精工独自の高速・静音技術の適用により、日本精工の従来こま式ボールねじに比べて-4dB(A) の静音性を達成した。
- ◆安定した作動特性
- ボールの挙動を解析する独自のシミュレーション技術の確立によって、スムーズなボールの循環を実現した。この結果、高精度で高品質の製品加工に貢献する。
- ◆DINに適合
- ナット外径が小さいこま式ボールねじの特長を維持することで、コンパクトなナット外径が求められるDIN ( ドイツ工業規格 ) に適合した。欧州の幅広いカスタマーの要望に応える。