2年に1度の車の祭典、最新の新型車や未来のコンセプトカーが各社から披露される「第46回東京モーターショー2019」が10月25日から11月4日まで行われています。
クルマ好きの方であればまず知らない人はいない、堪らなく熱いイベントです。
「東京モーターショー」と聞くと、どんなイメージを持たれますか?
筆者は、実際参加する前まで、クルマ好きの方だけが足を運ぶことが許されるイベントだと思っていました。
そのため、クルマへの興味はあるものの知識は”超”が付くほど浅い人間が、行って楽しむことまで出来るのか、難しい話ばかりなのではないか、と正直なところ不安でしたが、実際に参加してみるとそのイメージは覆されました。
特に今年の東京モーターショー2019は、数十年後に活躍するモビリティについて見ること・知ることが出来たり、実際に体験できる要素も多く、未来を想像ながら楽しむことのできるイベントです。素直にワクワクして、あっという間にイベントに夢中になり、気が付けばまた次も参加したい、そう感じていました。
繰り返しお伝えしますが、筆者のクルマ知識は超がつくほど浅く、CMで流れているようなクルマの名前が分かる程度です。そんなクルマの知識がない人でも楽しめるイベントなのです。
前置きが長くなりましたが、今回は、東京モーターショーに初めて参加した筆者が感じた魅力、どんなことを楽しめるのかについてじっくり触れていきたいと思います。
▪️東京モーターショーはワクワクする未来を感じられる
東京モーターショー2019では、主要国内メーカーや一部海外メーカーからまもなく登場するクルマやちょっと先の未来のモビリティを体感することが出来ます。
筆者が特に未来を感じ、感動したのはトヨタブースです。トヨタブースでは、東京モーターショー2019で出展しているどのブースよりも「人」を中心とした未来のモビリティを展示していました。受付でロボットが出迎えてくれたり、数時間に一度水を配るロボットが出てきたり、未来のコンセプトカーや移動モビリティの展示もされています。
一言で伝えると、”ワクワク”しました。あくまで、現時点ではコンセプト段階のものも多く、実用化については数十年先という未来の話にはなります。未来の話なので難しいクルマの知識は必要なく、会場に足を運んで、体感するだけです。
未来ではこんなことが出来るかもしれない、そう考えるだけで童心に返ったような気持ちになりました。
▪️最新のカッコ良いクルマに触れ合える
東京モーターショーの醍醐味は、やはり最新のクルマに触れ合えるということでしょう。各ブースでは、メーカーごとに力を入れた最新車種の展示が行われています。
多くのクルマは、これまでの基礎となる旧モデルがあって最新車種ではどう変わったのかというのをクルマ好きなら楽しむポイントの一つだと思います。
この楽しみ方は筆者には出来ませんでしたが、大丈夫です。何も知らなくても楽しむ方法はあります。自分が見て、感じて最高だと思えるクルマを探してみてください。
筆者が会場で取材をする中、思わず足が止まってしまいずっと眺めていたくなるようなクルマがありました。正直、会場では名前さえも分からないクルマがゴロゴロ展示してありますが、新しいクルマの知識など必要ありません。大事なのは「格好良い」「欲しい」とロマンを感じる心があるかどうか、だと思いました。
▪️クルマと通信の融合を感じられる
東京モーターショーは、クルマの未来を感じられるイベントです。実は、それだけではなくクルマに関連した部品や通信メーカーもたくさん出展しています。
ガジェットブロガーとして、見逃せないのはクルマと通信分野の連携でした。会場にあるドコモブースでは、来年サービスが開始される5Gを利用してクルマを遠隔操作するでも体験が用意されていました。実際に運転出来るわけではないですが、会場からクルマを遠隔操作している様子を間近で見ることができます。
個人的に最も驚いたのは、ドコモブースの「テスラ モデル3」の展示でした。今まで筆者がイメージしていたクルマは、ハンドルの前に速度メーター等が表示されるメーターパネル、中央にナビやエアコンという配置ですが、テスラモデル3はまずメーターパネルは廃止、センターにタッチ操作可能な15インチディスプレイが1つ搭載されているだけでした。
テスラモデル3では搭載されているディスプレイで、速度メーターの表示や、通信を利用したナビの利用はもちろん、動画やゲームを車内で楽しむことが出来ます。
自分のスマホを遠隔でエアコンや自動車の鍵にすることも可能です。まさかスマホ1つでここまでクルマが操作出来るとは思いませんでした。
まさにクルマはすでに大きなガジェットになりつつあると感じた瞬間、衝撃が走りました。
個人的にクルマと通信が連携するのは、もの凄く面白いことだと思います。昔、スマートフォンが登場する前は、ガラケーと呼ばれる携帯電話が主流でした。そこへ突然、iPhoneと呼ばれるスマートフォンが登場し、流れが大きく変わりました。
ソフトウェアとハードウェアを同時に作るAppleは、OSアップデートをすることで新機能を追加するなど、一度購入すれば長くユーザーを楽しませることが出来ていました。同じようなことが、今後クルマにも応用出来るのではないか、と感じさせてくれるのがテスラモデル3でした。ソフトウェアをアップデートすることで車に新しい機能が使えるようになれば凄く面白いです。
しかも、更新するたびにディーラーに持ち込む必要もなく手軽に出来るのも嬉しいポイントです。ユーザー側も一度購入したクルマに、機能が追加されていく楽しみも感じられ、この分野において未来のモビリティの片鱗を垣間見ることが出来ました。
▪️クルマの知識が全く無くても大丈夫!
東京モーターショー2019は、約2週間行われています。是非、一度会場に足を運んで見てください。ここでご紹介した魅力はほんの一部にすぎません。
クルマ知識が全くなくて、行っても楽しめるか不安という方も安心してください。少なくとも、筆者は本当に楽しかったです。こんなにもあっという間に時間が過ぎるのか、もっと長くこの場所にいたいと残念に感じたぐらいです。
この記事を読んで頂き、何かのキッカケになれれば幸いです。ワクワクするような未来のモビリティを一足先に体感してみてください。きっと、楽しんでもらえるはずです。
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[ちえほん]
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