パイオニア、カンパニー制導入で変革推進

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パイオニア(森谷浩一社長 写真中)は、10月1日付で発足した新体制および新役員の発表会見を10月10日に都内で開催した。
同社は2024年に向けた企業ビジョンとして〝未来を開拓しつづけます〟を新たに制定。従来のビジネス領域である「ハード」「エンタメ・快適」に磨きをかけ、新領域である「ソリューション」「安心・安全」と次世代「Human Data Interface」といった新たなビジネスモデルへの挑戦を掲げた。

その実現に向けて経営方針の転換および事業運営を見直し、今回新たに〝カンパニー制〟を導入。データソリューション事業を行う「モビリティサービスカンパニー」と、モノづくりに関する事業を行う「モビリティプロダクトカンパニー」を新設した。各カンパニーは、その権限と責任のもと、各々の事業特性やステージに最適な経営を行っていく。加えて、パイオニアグループ内で保有する地図やプラットフォーム等の技術、知見を最大限に活用し、シナジー強化も図っていく。

また、カンパニー間の横断的な全社構造改革とイノベーションの創造に向けたキーコンポーネントの開発を推進する「変革推進本部」および同本部を担当する「CTrO(Chief Transformation Officer)」職を新設した。

元カルビー、RIZAP松本氏迎え名門再建図る

今後成長が見込まれるテレマティクスを中心にしたデータ活用事業を担うモビリティサービスカンパニーには、楽天で常務執行役員を務めていた新任の相木孝仁取締役兼常務執行役員(写真左)がCEOに就任。パイオニアブランドについて「再成長させる余地がある」とし、今後は主に法人向けのテレマティクス事業、そして同カンパニー傘下にしたインクリメント・ピーの持つ地図と位置情報サービスを軸に、ビジネスの拡大を目指していく。

また、ジョンソン・エンド・ジョンソンやカルビー、RIZAPグループの代表取締役を務めた松本晃氏(写真右)を社外取締役として招聘。企業再生の実績あるプロ経営者にガバナンス再構築のリーダー役を託した。

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パイオニア https://jpn.pioneer/ja/

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