パナソニック・ジャガー・レーシング、フォーミュラE第6シーズン体制を発表

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パナソニック・ジャガー・レーシングは、ABB FIAフォーミュラE選手権の第6シーズンに向け、チーム体制を英国ウォリックシャー州ゲイドンに新設した「ジャガー・デザイン・スタジオ」で発表した。

 

今回披露されたジャガーのフルバッテリー電気自動車(BEV)の新型レーシングマシン「I-TYPE 4」は、全く新しいモーター、ギアボックス、インバーター、リア・サスペンション、ダンパーを搭載して、総重量を軽量化し、ハンドリングとパフォーマンスを向上させたほか、チーム史上最も軽量で高効率なパワートレインを開発し、低重心を実現した。第6シーズンでは、「I-TYPE 4」で、さらに多くのポイントおよび表彰台の獲得、そして優勝を目指すとしている。新しいパワートレインには、処理容量が増加しソフトウェア開発の速度を向上させる、新たな車両制御モジュールを搭載しており、ジャガーをEV革命の最前線へと飛躍させると述べている。

 

 

また、ドライバーラインアップは、前シーズンに引き続きニュージーランド出身のミッチ・エバンス選手が参戦し、英国出身のジェームス・カラド選手が新しくチームに加入する。

 

さらに、パナソニック・ジャガー・レーシングは、世界有数の潤滑油メーカーであるCastrol社を新たなパートナーに迎えた。ジャガー・レーシングとCastrol社は、これまでル・マン24時間耐久レース、デイトナ24時間レースなどでの勝利を含め、モータースポーツの世界で素晴らしい成功を収めており、長くモータースポーツに従事してきたCastrol社が、その経験に基づき開発した、最先端の「e-fluids」を「I-TYPE 4」に採用することで、ジャガー初のフルバッテリー電気自動車(BEV)「I-PACE」と将来のジャガー・モデルのために、さらに高度な技術と「e-fluids」を開発することができるようになると述べている。ドライバーのヘルメット、スーツ、チーム・キット、およびマーチャンダイズにCastrol社のロゴが入る。

 

加えて、第6シーズンに向けて、新たに、世界屈指のブロック玩具メーカーであるLEGOグループ、スロットカー・ブランドのScalextric社とパートナーシップを組み、電気自動車のミニカーを開発した。パナソニック・ジャガー・レーシングのフォーミュラEレーシングマシン「Generation2」と「I-PACE eTROPHY」のマシンで構成された「LEGO® Speed Champions」セットは2020年1月に、また、「I-TYPE Scalextric」は、2020年春に発売される予定となっている。

 

 

【新型「I-TYPE 4」の主要諸元】

  • 最高出力:250kW(335bhpに相当)
  • レース・モード(利用可能な最高出力):200Kw(270bhpに相当)
  • 最大回生電力:250kW
  • 最高速度:280km/h(173mph)
  • 0-100 km/h加速:2.8秒
  • バッテリー重量:385kg
  • 最小重量(ドライバー含む):900kg(バッテリー385kg)
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