本田技術研究所の技術者が国際電気標準会議による「IEC1906賞」を受賞

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ホンダは、研究開発子会社である株式会社本田技術研究所の技術者が、10月8日、国際電気標準会議(IEC) 標準化活動功労者として「IEC1906賞」を受賞したことを発表した。なお、表彰式は、10月8日午前11時より都市センターホテル(東京都千代田区)にて実施された。

 

今回の受賞は、IEC/TC 22(パワーエレクトロニクス)/SC 22E(安定化電源装置)の技術分野において、「Honda Power Manager(パワーマネージャー)」の開発経験を活かして、再生可能エネルギーやEVに蓄えた電気等と系統電力をやり取りして、充電・給電を可能にする系統連系電力変換器の国際標準化を、プロジェクトリーダーとして推進し、国際標準規格IEC 62909-2の発行に貢献したことが評価されたと述べている。

 

「IEC1906賞」は、IECの技術活動に関連し電気・電子技術の標準化及びその関連活動への多大な貢献・業績を称えるため、IECが専門家(個人)に対し表彰するものである。

 

【「IEC1906賞」 受賞テーマ・受賞者・受賞理由】

  • 受賞テーマ:「Bi-directional grid-connected power-converters(双方向の系統連系電力変換器)」
  • 受賞者:山田 想(やまだ そう) 株式会社本田技術研究所
  • 受賞理由:国際標準規格IEC 62909-2のプロジェクトリーダーとして、各国のエキスパートからの意見を取り入れながら議論を牽引し、IEC 62909-2第1版の発行を達成した(2019年3月に発行)。その専門性に加え、自由な議論とコンセンサスに基づく意思決定手法により、IEC 62909-2第1版の発行後はIEC 62909シリーズの開発やメンテナンスを行うために新たに設立されたWG 8のコンビナー(議長)にも任命されている。

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