2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・トルコの最終日デイ4が、9月15日(日)に、トルコ南西部アスパランのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ選手/ミーカ・アンティラ選手組(ヤリスWRC #10号車)が総合6位で、クリス・ミーク選手/セブ・マーシャル選手組(#5号車)が総合7位で完走した。また、前日デイリタイアしたオィット・タナック選手/マルティン・ヤルヴェオヤ選手組(#8号車)は、ラリー2規定に基づき再出走し総合16位で走りきり、ボーナスのドライバーおよびコ・ドライバー選手権ポイントがかかる最終のパワーステージでベストタイムを記録し、最大となる5ポイントを獲得した。
競技4日目のデイ4は、サービスパークの周辺と北側で4本のSSを走行し、その合計距離は38.62kmとなる。ラトバラ選手とミーク選手は、金曜日午後のステージで降雨に見舞われ大幅にタイムロスし、土曜日は理想的とはいえない出走順によりタイムが伸びず、ラトバラ選手は総合6位、ミーク選手は総合7位に留まった。彼らのポイント獲得により、チームはマニュファクチャラー選手権において、トップと19ポイント差で2位の座を死守した。
再出走を果たしたタナック選手は、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージに集中し、車両重量を抑えるため、スペアタイヤを搭載しないで最終日に臨み、2番手タイムの選手に2.6秒差をつけるベストタイムを記録。最大となる5ポイントのボーナスを獲得し、2位に17ポイント差でドライバーズ選手権首位の座を堅守した。
ヤリ-マティ・ラトバラ選手は、「今日は良いリズムをキープし、運転を楽しもうと試みました。ステージはあまり大きな石がなく、荒れてもおらず良いコンディションでした。今年は、去年よりも良いパフォーマンスを発揮できるのではないかと期待してラリーに臨んだのですが、他のチームも進化していました。もちろん我々も改善を進めましたが、硬く石が多い路面で苦しみ、タイヤがかなり摩耗してしまったのが響きました。今後に向けての改善課題といえますが、次戦のウェールズは我々に合っているラリーなので期待が持てます」と述べた。
また、クリス・ミーク選手は、「今日の目標は順位を守り、チームにポイントをもたらす事でした。我々にとっては非常に厳しい週末となり、金曜日午後のロングステージで降雨により大きく遅れをとり、その結果土曜日は不利な出走順で走らなければなりませんでした。また、クルマのダメージを抑えるため、なかなかスピードを上げられませんでした。それでも、シーズン最後の3戦では、きっと強さを取り戻せるはずです」とコメントした。