トヨタ、カローラ/カローラツーリングをフルモデルチェンジ

新車情報

トヨタは9月17日、カローラ(セダン)、カローラツーリング(ワゴン)をフルモデルチェンジ、同時にカローラスポーツを一部改良し、全国のトヨタカローラ店、トヨタモビリティ東京、ネッツトヨタ東都、ネッツトヨタ多摩を通じて発売した。月販目標台数はカローラ1700台、カローラツーリング5400台、カローラスポーツ2300台。価格(消費税10%込み)はカローラが193万6000円~294万8000円、カローラスポーツが201万3000円~299万7500円。

なお同時に、セダンは「カローラアクシオ」から「カローラ」に、ワゴンは「カローラフィールダー」から「カローラツーリング」に車名も変更された。

1966年の初代モデル誕生以来12代目となるカローラはやや変則的で、先行して昨年6月にハッチバックの「カローラスポーツ」が登場。今回のセダン、ワゴンの登場でシリーズ全体が新型に切り替わることとなった。

その最大の特徴は「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)プラットフォーム」を採用したこと。その上で国内専用の設計とすることで、低重心でスポーティなスタイリング、走る楽しさと取り回しの良さを両立させている。また最新の「トヨタ・セーフティセンス」の全車標準化や、国内トヨタでは初となる「ディスプレイオーディオ」の標準搭載とスマートフォンとの連動など、コネクティッドサービスを充実させているのも特徴だ。

なお従来のアクシオ/フィールダーも、設定グレードや一部の装備を見直し、引き続き販売される。

カローラ(セダン)
カローラツーリング(ワゴン)

■スポーティ感を高めたデザイン

エクステリアデザインのコンセプトは、Shootingrobust(シューティングロバスト)。ダイナミックさと逞しさを合わせ、ワンランク上の存在感を表現している。TNGAプラットフォームを採用した低重心なスタイルに、前後のホイールフレアが張り出したワイドなスタンスでスポーティさを強調する。

国内モデルはグローバルシリーズとプラットフォームは共用しつつも、全長、全幅、ホイールベースを縮小。海外モデルに比べ、セダンは全長135㎜、全幅は35㎜、ホイールべースは60㎜縮小し、ボディサイズは全長4495×全幅1745×全高1435㎜、ホイールベース2640㎜。ワゴンは海外モデルに比べ、全長155㎜、全幅45㎜、ホイールベースは60㎜縮小し、ボディサイズは全長4495×全幅1745×全高1460㎜で、全高以外はセダンと同寸法となっている。なお全高はセダン、ワゴンとも海外モデルと同数値。

さらにドアミラーの取り付け位置を工夫することで、ミラー格納時の車幅は先代と同等の+5㎜を実現すると共に、ドア開口幅や5・0mの最小回転半径(16、17インチタイヤ装着時は5・3m)は従来型と同等とし、国内モデルは日本の環境に合わせた専用設計とした。

インテリアは、グローバルスタンダードとしての基本を極めた上質かつシンプルさを追求。インストルメントパネルを薄型・ワイド化することで開放感を演出すると共に、部品の合わせや形状・質感の統一感等、感性品質にこだわり室内の上質感を表現する。

また、カローラツーリングにはリバーシブルデッキボードを設定し、荷室床面の高さを2段階に調節可能とした(ハイブリッド4WD車等一部を除く)。上段にセットし、後席を倒せば長い荷物の積載に便利なフラットスペースが生まれ、下段にセットすれば、背の高い荷物の積載もでき、ワゴンとしての実用性を高めた。

 

 

新型カローラの運転席周り
室内空間

■基本性能を大きく高めた走行性能

走行性能は、TNGAプラットフォームの採用に加え、新設計のシャシーシステムやボディフレームを採用したことで走りの基本性能を大きく向上した。さらに運転中の目線の動きや旋回時の姿勢、ライントレース性等、ドライバーが感じる動きを解析し、サスペンションを最適化することで運転のしやすさを追求している。

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式を採用し、旋回時の安心感・安定性に貢献。リヤはダブルウィッシュボーン式を採用し、路面をつかむような安定した走りを実現した。また、ブレーキ制御により、内輪に制動力を付与し、コーナリングをアシストするアクティブコーナリングアシスト制御を採用した。

パワーユニットはセダン、ワゴンともガソリンモデルが1.8L(NA)と1.2Lターボ(6速MT)を設定。ハイブリットモデルは1.8L+モーターの設定となっている。

■安全装備

予防安全装備は、自転車や夜間の歩行者も検知可能な、最新の「トヨタ・セーフティセンス」を標準装備。また低速時の衝突被害を軽減する「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」を設定したほか、後方から接近する車両を検知し衝突被害を軽減する「リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]」もオプションで設定している。

■DAを全車に標準装備

ナビ/オーディオでは、国内トヨタブランドでは初となるディズプレイオーディオ(DA)を全車に標準装備した。スマートフォンとの連携が可能となり、普段利用している地図アプリや音楽等をディスプレイで操作することができる。また、カローラスポーツに続いて車載通信機DCMを標準装備し、コネクティッドサービスを5年間基本料無料で利用することができる。

さらに、スマートデバイスリンク(SDL)では、スマートフォンをブルートゥースとUSBケーブルで接続することで、TCスマホナビやLINEカーナビ等のナビアプリの他、音楽やラジオアプリをDA上で利用可能。また、音声認識に対応しているので目的地設定やLINEのメッセージ送受信、音楽再生等、シームレスな利用を実現する。

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