冬が来る前に備えたい[2019年-2020年]スタッドレスタイヤ一覧

自動車関連用品

■トーヨー

プレミアム:OBSERVE GARIT GIZ
スタンダード:GARIT G5
ミニバン/SUV:Winter TRANPATH TX

国産では唯一となってしまった混ぜ物系を採用。同社伝統の「鬼クルミの殻」は今も健在だ。乗用車用ラインアップはやや世代が古くなってしまったが、クセのないバランス型で扱いやすいタイプ。コストパフォーマンスは高い。またミニバン専用の「TRANPATH」シリーズを用意しているのもトーヨータイヤの特徴で、剛性が高くミニバンだけでなく背の高いSUVにも向いている。

・OBSERVE GARIT GIZ
2014年8月発売。NEO吸水カーボニックセル、ナノゲル、鬼クルミ殻を配合した新開発のNEO吸着ナノゲルゴムと、設置性を高めしっかりとしたグリップ力をもたらすタイヤパターンの組み合わせで、凍結路面でのブレーキング、コーナリングにより高度な性能を発揮する。

特に抜きん出ているところはないが、欠点もないタイヤ。クセがなく価格も安いので、幅広いユーザーにオススメできる。

OBSERVE GARIT GIZ

 

 

・GARIT G5
2009年8月発売。氷点下でもゴムの柔らかさを確保する「ナノゲル」を配合した「吸着ナノゲルゴム」で氷に密着、竹炭を使用した「吸水カーボニックパウダー」でミクロ水膜を吸水、「鬼クルミの殻」で氷をひっかき強力にグリップ。また路面をへの追従性を高めた360°サイプを採用している。

乗用車用スタッドレスの中では最古参。スタッドレスとして標準的な性能は備えるが、世代が新しいモデルと比べると、氷上性能、ドライ性能ではさすがに厳しくなってきた。が、その分価格も安く、トータルで考えれば満足できるタイヤだ。

GARIT G5

 

 

・Winter TRANPATH TX
2017年8月発売。SUVやミニバンなどの「ハイト系車両」専用のスタッドレスタイヤで、「Winter TRANPATH MK4α」の後継。「NEO吸着ナノゲルゴム」「3Dダブルウェーブグリップサイプ」「鬼クルミ」などの採用により、アイス制動性能を12%短縮。またタイヤ側面の剛性を高めたことで、不要なたわみや横方向への重心移動を抑制し、より安心感のあるドライブを実現している。

Winter TRANPATH TX

 

■ミシュラン

プレミアム:X-ICE XI3+
スタンダード:X-ICE XI3
SUV:LATITUDE X-ICE XI2

ドライ性能の高さは誰しも認めるところだが、氷上性能では人によって評価が大きく分かれる傾向にあるのがミシュランのスタッドレス。ただし最新のX-ICE3+では氷上性能を向上させ、評価は上昇中。高めだった価格も、X-ICE3+では売価が下がったこともうれしいポイントといえるだろう。

・X-ICE XI3+
2017年8月発売。「X-ICE3」の改良モデルで、基本構造はX-ICE3を踏襲しながらコンパウンドを一新。表面再生ゴムの中に「Mチップ」を加えることで、タイヤが摩耗しても高い氷上性能を保つのが大きな特徴。なおX-ICE3との比較では、新品時のアイスブレーキング性能は4.5%向上、摩耗時のアイスブレーキング性能は11.5%向上しているという。

今シーズンで発売から3シーズン目。「Mチップ」の実力がいよいよ発揮されることとなりそうだ。中国工場での生産となり、以前のモデルと比べて実質価格も安くなった。

X-ICE XI3+

 

 

・X-ICE XI3
2012年9月発売。バランス型のタイヤで、特にドライ、ウェット路での走行性能の高さで定評があるタイヤ。特に軽やコンパクトカーなど軽量なクルマよりも、中大型車などある程度重量のあるクルマとの相性が良い印象だ。

ブロック剛性を保ちながら吸水とエッジ効果を実現するクロスZサイプとマイクロポンプに加え、エッジ効果を増大させるZigZagマイクロエッジを配置することによりアイス路面でのグリップを向上させ、その結果、先代の「X-ICE XI2」に比べアイスブレーキ性能を約9%向上させている。

X-ICE XI3

 

 

・LATITUDE X-ICE XI2
2010年9月発売。各社とも乗用車用スタッドレスタイヤに比べ、SUV用スタッドレスタイヤはモデルサイクルが長いものが多いが、さすがに9年目となると古さが目立つ。ベースとしているのはXI3+より2世代前、08年発売の乗用車用「X-ICE XI2」なので、そこから数えると10年以上前のテクノロジーということになる。

最新スタッドレスと比較すると、さすがに氷上性能は厳しいところ。よほど安いか、装着サイズがこれしかない、という人以外はオススメしにくいのが正直なところだ。

LATITUDE X-ICE XI2

■ピレリ

圧倒的な低価格ながら、高い実力で人気を集めた「アイス・アシンメトリコ」。その改良・進化版の「アイス・アシンメトリコ プラス」が現在の主力。先代モデルの性能を向上させつつ、特にロングライフ性能が高められており、さらなるハイCPを実現している。

・アイス・アシンメトリコ プラス(ICE ASIMMETRICO PLUS)
2018年9月発売。高いコストパフォーマンスで人気の「アイス・アシンメトリコ」の改良版。コンパウンドを改善することによって性能の持続性を高めているのが特徴だ。

手頃な価格に加えてドライ性能も高いため、あまり雪の降らない地域で走行距離が多いユーザーにもオススメだ。

ICE ASIMMETRICO PLUS

 

■コンチネンタル

プレミアム:バイキング・コンタクト7
スタンダード:ノース・コンタクトNC6

乗用車用では今シーズン唯一となる新製品を投入したのがコンチネンタル。コンタクト7、コンタクトNC6とも世代が新しく、高い実力が期待される。

・バイキング・コンタクト7(VikingContact 7)
2018年9月発売のプレミアム・スタッドレスタイヤ。

新コンセプトのパターンデザインとコンパウンドテクノロジーの採用により、相反するウィンター性能とウェット性能を高次元で両立。バイキング・コンタクトシリーズの優れたウィンター性能とドライ路面でのハンドリング性能に加えて、シリーズでは初となる「左右対称パターン」を採用することで、ウェットおよびシャーベット路面での排水性を大幅に高め、冬の様々な路面状況下で安全で快適なドライビングを可能にしている。

VikingContact 7

 

・ノース・コンタクトNC6(NorthContact NC6)
2019年9月発売。乗用車用スタッドレスとしては今年唯一の新作モデル。従来の「コンチ・バイキング・コンタクト6」の後継となる。日本の凍結路面に合わせ、氷上性能に注力しているのが大きな特徴。低温化でもゴムを柔軟に保ち、高性能を長く維持する「ノルディック・コンパウンド+」、凍結路面でのグリップとブレーキ性能を高める「ゲッコー・グラブ・パターン」などの最新テクノロジーを採用している。

NorthContact NC6
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