レクサス・RXをマイナーチェンジ 内外装のブラッシュアップとともに世界初のブレードスキャンAHSを採用

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レクサスは「RX」をマイナーチェンジし、8月29日に発売を開始した。

エクステリアでは、前後バンパーの変更によりフロントからリヤに抜けるキャラクターラインで勢いや力強さを表現したサイドビュー、L字モチーフのブロックメッシュパターンを採用したスピンドルグリルなど、レクサスデザインの記号性を強調し、エレガントかつダイナミックなデザインを実現。走りにおいては、「すっきりと奥深い」乗り味を追求するために、基本となるボディと足回りの剛性を向上させたうえで、フリクションコントロールダンパーを備えたショックアブソーバーやシームレスな連続可変制御を可能にしたNAVI・AI-AVSを採用。徹底的な改良により、リニアなステアリングフィールと思い描いたラインを正確にトレースできる高い操縦安定性を実現した。また、世界初のブレードスキャンAHSや新世代のレクサスセーフティシステム+を採用した。

 

■エレガントかつダイナミックなデザイン

フロントバンパーからドアサイドまでキャラクターラインに連続性を持たせることで、勢いのあるサイドビューとした。また、サイドのドア下のロッカー形状からフロントグリル下端までがひと繋がりに抜けていくような造形のバンパー下端部でグリルを支えるような印象を付与し、力強さと安定感を表現している。リヤビューはリヤバンパーサイドからバンパーの下側に繋がるラインと、リヤピラー下端のウィンドウグラフィックを合わせて車両後方へ抜ける造形とすることで、エレガントさを付与。さらにバンパー下端のマフラー、アンダーガードなどの部品を水平基調の意匠とし、ワイド感を強調する。

ヘッドランプはユニットの形状を従来型より小型化することでシャープな印象を持たせたほか、リヤコンビネーションランプは、上部にL字を4つ重ねたモチーフを配置し、下部はそのモチーフを反転させた造形とすることで、レクサスとしてのアイデンティティを際立たせている。

インテリアは、質感の高さはそのままに、ナビゲーションのタッチディスプレイ化や充電用USBソケットの増設、スマートフォン収納箇所の追加、リモートタッチ(タッチパッド式)を採用するなど、利便性を向上。また、RX450hLのサードシートに2種類のシートポジションを設定。室内空間を重視したポジションと、ラゲージスペースを重視したポジションをシーンに合わせて選択可能となっている。さらに、セカンドキャプテンシートをオプション設定し、ゆったりと座れるだけでなく、アームレスト、シートサイドのカップホルダー、スライド&リクライニング機構を設定することで快適性を高め、より上質な室内空間を提供する。

高い操縦安定性とリニアなステアリングフィール

サスペンション周りでは、ハブベアリングの剛性を高めることで車両の応答性を向上させるとともに、リヤスタビライザーバー径を拡大し、アンダーステアの軽減とロールの低減を図った。また、コーナリング中、アクセルを踏み込んだ際に発生しやすいアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシスト(ACA)の採用や、EPSのチューニングなど徹底的な改良を加え、リニアなステアリングフィールと思い描いたラインを正確にトレースできる高い操縦安定性を実現した。加えて、ショックアブソーバーにフリクションコントロールダンパーを追加し、路面からの微小な入力による高周波振動を低減する。

さらに、スポット溶接の打点を増やすとともに、構造用接着剤の接着範囲も拡大するなど骨格を高剛性化を実現。あわせて、シームレスな連続可変制御を可能にしたNAVI・AI-AVSを採用することで、ショックアブソーバーの減衰力を車両状態の変化に応じて最適に電子制御し、しなやかな乗り心地とフラットで安心感のある走りを両立した。

■“F SPORT”は専用デザインとチューニングを設定

“F SPORT”らしいスポーティな走行性能を追求し、“F SPORT”専用チューニングを施しています。しなりや微振動を速やかに吸収するパフォーマンスダンパーをフロントとリヤに装着したことで、ハンドリングの特性を一層シャープにするとともに、乗り心地と静粛性の向上を実現。さらに、瞬時にロールを抑制する電動アクティブスタビライザーを採用することで、よりフラットな車両姿勢としている。

エクステリアでは、“F SPORT”を主張するデザインとして、Fメッシュパターンのスピンドルグリルとサイドグリルを採用したほか、スピンドルグリルとフロント・リヤバンパー下部に漆黒メッキをあしらい、ダークプレミアムブラック塗装の専用アルミホイールを装着し、下部をダークトーンにコーディネート。さらに“F SPORT”専用のスポーツシートやアルミ製スポーツペダルを採用するなど、スポーティさを強調する内外装に仕上げた。

■ブレードスキャン式AHSや進化したLexus Safety System +などの先進技術による安全・快適の追求

世界初採用のブレードスキャンアダプティブハイビームシステム(AHS)は、光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射。ブレードミラーに反射した光が、レンズを介して高速移動しながら前方を照らす新機構のAHSとなる。残像効果で光は動いているように見えないが、ブレードミラーの回転に同期させて、LEDの光を適切なタイミングで点灯・消灯することで、配光を細かく制御することが可能となっている。これにより、従来のAHSより細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げることができ、対向車や先行車を眩惑することなく早く歩行者や標識の認識に貢献する。

 

予防安全パッケージ「レクサスセーフティシステム+」の機能をさらに進化。従来からの「単眼カメラ+ミリ波レーダー」の構成はそのままに、交通事故や事故死傷者のさらなる低減と、ドライバーの負担軽減を目指す。また、運転支援時にドライバーにとって自然で、安心感のある車両挙動を追求した。

【価格】

RX300=503万6727円~630万3273円▼RX450h=615万6000円~758万9455円▼RX450hL=781万5273円 ※価格はすべて消費税8%込み

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