家族で行こう! きままにクルマ旅(2019年6月 紙面掲載)
ホンダ N-VANで巡る 静岡県・東部地域の新名所

レジャー ドライブ

文・写真:吉田直志(automobile columnist)

商用車のイメージを払拭し、おしゃれに乗れるだけではなく、趣味にも活躍できるモデルとして高い評価を受けているホンダ「N-VAN」。そんなN-VANに乗って出かけたのは、静岡県東部に位置する沼津市、富士市だ。この地域に最近できたばかりのスポットを巡りながら、静岡ドライブに外せないスポットを訪れることにした。

 

駿河湾沼津SA〜沼津港地区

静岡県東部のドライブと聞くと伊豆半島巡りを想像されるかもしれないが、伊豆の玄関口にあたる沼津市やその西側に広がる富士市には、そこでしか楽しめない、そして、できたばかりの新しいスポットが数多くある。

たとえば、新東名高速道路の駿河湾沼津SAもそのひとつで、高台にあるため上下線とも駿河湾を手前に向こうには伊豆半島を見渡すことができる。今回は少々東京側へと戻るルートとなったが、ここ駿河湾沼津SAにあるスマートICで下り、「道の駅伊豆ゲートウェイ函南」へと向かうことにした。

道の駅 伊豆ゲートウェイ函南

2017年5月に開駅した「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」

ちなみに東京から「道の駅伊豆ゲートウェイ函南」へ直接向かうには、新東名高速道路の長泉沼津IC、もしくは東名高速道路の沼津ICで下りて伊豆縦貫道を利用すればすぐだ。ここは以前にも紹介している道の駅だが、最近そばに「かねふくめんたいパーク伊豆」「川の駅伊豆ゲートウェイ函南」がオープンし、見どころが増えている。

続いて向かったのは沼津港地区だ。食事処や土産物屋が多く建ち並ぶだけではなく、大型展望水門「びゅうお」「沼津港深海魚水族館」など、立ち寄りたくなるスポットがある。

沼津港大型展望水門びゅうお

沼津港大型展望水門「びゅうお」。夜間にはライトアップもあり

 

沼津港〜富士市・田子の浦漁港

沼津市に隣接する三島市や長泉町にもオススメスポットは多くあるが、今回は西へと向かうことにした。海岸線には沼津港から富士市にある田子の浦漁港まで松林が続く千本松原が続いている。これら松は防風林として、また塩害を防ぐために植えられたものだが、現在では日本百景に選ばれる景勝地ともなっている。

その松原の先にある田子の浦漁港は、しらす漁で有名な港だ。ここには漁協が運営する漁港食堂があり、新鮮な生しらす(時期や漁によっては生以外を提供)をリーズナブルな価格で味わうことができる。もしここで食事をしたいと思ったならば、早めに訪れることをオススメしたい。ちなみに営業時間は10時30分からとなっている。

田子の浦漁港のそばには昨年2月に完成した「ふじのくに田子の浦みなと公園」がある。ここは港湾工事のしゅんせつ土砂を活用して作られた公園で、田子の浦漁港や駿河湾景色を楽しめるだけではなく、富士山を眺められる展望台もあり、のんびりと過ごすことができるスポットだ。

ふじのくに田子の浦みなと公園
ふじのくに田子の浦みなと公園からの眺望

海岸線沿いに展望台や芝生広場を備えた「ふじのくに田子の浦みなと公園」/この日は悪天候のため富士山は拝めず

その後は、富士川を渡る新幹線を見るために「富士市立富士川河川敷憩いの広場」を訪れ、東名高速道路の富士川スマートICを利用して、東京へと戻った。

 

N-VAN
日常にもドライブにも使える新世代軽商用車

+STYLE FUNは趣味に使える仕立てとなっている

今回は、軽自動車、しかも商用モデルであるN-VANでのドライブとなったが、想像以上に快適なドライブを提供してくれた。もちろん、乗用モデルと比較すると快適性が犠牲になっている部分はあるが、それは我慢ならないというレベルではなかった。

さらに、ホンダセンシングによる安心感、そして、オートハイビームやアダプティブ・クルーズ・コントロールによるドライブ負荷の軽減など、そこに過去の商用車のイメージが少しもないことに感心したドライブとなった。

 

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ドライブデータ

試乗車=ホンダ N-VAN +STYLE FUN ホンダセンシング
パワーユニット=直列3気筒658ccガソリン、FF、CVT
乗車定員=4名
全行程走行距離=約400km

 

立ち寄りスポット[マップコード]

・道の駅 伊豆ゲートウェイ函南[116 546 614*83]
・大型展望水門びゅうお[650 582 357*05]
・ふじのくに田子の浦みなと公園[72 173 795*25]

※「マップコード」および「MAP CODE」は、株式会社デンソーの登録商標です。
※ナビの機種によっては、高分解能マップコードに対応していない場合があります。

 


プロフィール

吉田直志automobile columnist)
四輪駆動車専門誌、デジタルカルチャー誌の編集部を経て、フリーライターに。現在は新型モデルの評価を軸に、自動車雑誌のほか、ファッション誌にも寄稿。

(本稿は2019年5月に新聞「週刊Car&レジャー」に掲載)

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