家族で行こう! きままにクルマ旅(2018年9月 紙面掲載)
三菱 エクリプスクロスで 意外な横須賀を発見

レジャー ドライブ

文・写真:吉田直志(automobile columnist)

神奈川県横須賀市の観光スポットと訊くと、軍港やどぶ板通りといったミリタリーイメージ、もしくは、観音崎公園といった海をメインとした豊かな自然を思い浮かべるかもしれない。しかし、横須賀にはそれら以外にも魅力的なスポットが数多くある。今回は、三菱「エクリプスクロス」に乗って、横須賀市のあまり知られていない、しかし魅力的なスポットを巡ることにした。

三浦半島にある横須賀市へは、横浜横須賀道路を利用すると都心からでも1時間と少しで到着できる。そもそも横須賀市に対しては、東京湾側に面した小さな地域といったイメージがあるかもしれないが、意外や意外、相模湾側にまで広がる三浦半島でいちばん大きな都市となっている。そして、その多くは山が占めており、坂道がとても多い。それゆえに、様々な表情の自然が広がっているし、また、その雰囲気も同じ市内とは思えぬ違いがあったりする。

さて、最初に訪れたのは「横須賀市リサイクルプラザAicle(アイクル)」だ。欧風な建物からは想像できないが、ここは国内最大規模の分別収集に対応できるリサイクル施設で、いわゆる資源ゴミの処理のほか、再生家具などの提供も行っている。また、処理工程を見学できるコース、リサイクルについて学ぶことができる展示コーナーなどがあり、自由見学のほか、事前に予約をしておけばガイド付き見学も可能だ。

容器包装リサイクル法に基づく分別収集に対応できる国内最大レベルの「リサイクルプラザ」。見学も可能

続いて訪れたのは、市街地でも官公庁が建ち並ぶ地域にある「よこすかポートマーケット」。横須賀市はもちろん、三浦半島に関する物産を一同に集めたマルシェスタイルを展開し、さらに海産物からハンバーガーまで様々な食事処も併設しており、ここだけでも横須賀を十分に楽しむことができるほどだ。

横須賀を中心とした三浦半島の旬を集めたマーケットスタイルの施設。農産物、魚介類はもちろん、乳製品や肉なども扱う

今風に様変わりしていく三浦半島だが、実は、昭和の風景をそのままに残したような漁港がいくつかまだ残っている。そのひとつが佐島だ。さきほどまでは東京湾側だったが、この佐島は相模湾側にある。

天気がいい日には「天神島臨海自然教育園」から江ノ島はもちろん、箱根や伊豆半島まで見渡すことができる

その佐島で是非オススメしたいのが「天神島臨海自然教育園・天神島ビジターセンター」だ。三浦半島の海岸の自然を紹介するビジターセンターと、磯や砂浜に散策路が設けられた教育園からなるスポットで、ゆったりとした展示と景観のいい海岸と、特別な気分に浸ることができる。そのほか、濃厚なソフトクリームで有名な「よこすか関口牧場」、夕暮れの景色が美しい「長浜海岸」なども、個人的にとてもオススメだ。

「よこすか関口牧場」で大人気のソフトクリーム(300円)。日によってフレーバーが変わる。この日は、ミルクとヘーゼルナッツ

また、これまでに何度が紹介している「ソレイユの丘」や「荒崎公園」も、実は横須賀市にあるスポット。まさに一日を愉しむには十分過ぎるほどのドライブスポットが、横須賀市にはある。

今回のドライブに連れ出したエクリプスクロスは、坂が多い横須賀市内の移動はもちろん、意外に交通量が多い横須賀市街地でも、不足をまったくといっていいほどに感じさせず、ターボエンジンの不足ないパワーフィール、意のままのハンドリングに感激を覚えるはず。

クーペのようなルーフラインが特徴的だが、キャビンは想像以上に広々としている。全長4405mm、全幅1805mm、全高1685mm

路面の継ぎ目や修復跡などでは、18インチタイヤが起因したゴトゴトといった音や振動が存在するが、先の感激を知ってしまうと、それはもはや気にならなくなる。走る楽しさ、心地よさにつながる安心感、そして、SUVとしてのユーティリティ性能など、まさにドライブ向きのモデルであることを改めて感じたドライブだった。

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ドライブデータ

試乗車=三菱 エクリプスクロス G Plus Package
パワーユニット=直列4気筒1500ccガソリンターボ、4WD、INVECS-38速スポーツモードCVT
乗車定員=5名
全行程走行距離=約210㎞

立ち寄りスポット[マップコード]

・横須賀市リサイクルプラザAicle[8 227 147*20]
・よこすかポートマーケット[8 111 524*52]
・天神島臨海自然教育園[394 492 233*11]
・よこすか関口牧場[306 510 446*16]

※「マップコード」および「MAP CODE」は、株式会社デンソーの登録商標です。
※ナビの機種によっては、高分解能マップコードに対応していない場合があります。

プロフィール
吉田直志/automobile columnist
四輪駆動車専門誌、デジタルカルチャー誌の編集部を経て、フリーライターに。現在は新型モデルの評価を軸に、自動車雑誌のほか、ファッション誌にも寄稿。

(本稿は2018年9月に新聞「週刊Car&レジャー」に掲載)

 

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