優れた安全性能と卓越した基本性能「インプレッサスポーツ」試乗

試乗レポート

1992年にデビューしたインプレッサは、スバルの世界戦略車としての役割を持つとともに、国内でも多くのユーザーに愛されてきた人気モデル。そして、2016-2017年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、卓越した基本性能と優れた安全性能が証明された。なお、スバルの日本カー・オブ・ザ・イヤーの受賞は2003年の4代目「レガシィ」に続いて13年ぶりとなる。 今回試乗したのは、名誉ある賞に輝いたインプレッサスポーツの上級グレード「2・0i-S EyeSight」。10月にフルモデルチェンジを実施し、5代目となるインプレッサスポーツの最大の特徴は「スバルグローバルプラットフォーム」の初採用だ。

これにより、ボディサイズは全長4460㎜(先代モデル/4415㎜)、全幅1775㎜(1740㎜)、全高1480㎜(1465㎜)と先代モデルより若干ではあるが大きくなった。

コックピットに座りまず感じたのが、ゆとりのある室内空間だ。ボディサイズをアップさせたのだから室内が広くなるのも当然だが、足元スペースを拡張したことや、インストメントパネルを前に寝かせたことで数値以上の快適なスペースを確保している。さらに、ラゲージルームも開口部が拡大され、荷物の積み下ろしが楽に行なえるのも嬉しいポイントだ。

搭載しているパワートレーンは、先代にも搭載されていた直噴水平対向4気筒のFB20型をブラッシュアップしたもの。最大トルクは194Nmと変わらないが、最大出力は4PS増しの154PSとなっている。

気になる走りは、発進時から軽快だ。アクセルに対する反応はリニアで、トルクの落ち込みもなく高回転域までスムーズに回り心地良い。NAだがパワーは十分で不満はない。足回りは、しっとりとしたしなやかさを持ち、225/40R18のスポーティーなタイヤを履いていても、路面の凸凹による尖った衝撃が伝わることはない。低速域から高速域にかけてフラットな乗り心地を維持していた。また、ステアリング操作に正確かつクイックに反応する回頭性の良さを持つとともに、車両に無駄な挙動が一切なく、ワインディングロードも気持ちよく楽しめそうだ。

スバルは、あらゆる視点から確かな安全性能を追求する「ALL-AROUND SAFETY」という思想をベースにクルマ作りを行なっている。5代目インプレッサには、国産車で初となる歩行者保護エアバックと7つの乗員保護エアバックを標準装備しているほか、先進運転支援システム「アイサイトVer.3」を全車に標準装備し、思想を反映させた。なお、アイサイトは2008年5月に日本で発売以来、8年7カ月で搭載モデルが世界累計販売100万台を達成している。

 

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