個性的なデザインと高い走行性能で人気の都市型クロスオーバー・スバルXVが10月28日、大幅改良された。
主な改良点は、都市型クロスオーバーとしての魅力を高めるため、内外装のデザインを変更したほか、足回りの強化、先進安全装備をパッケージ化した「アドバンスドセイフティパッケージ」がメーカーオプションに設定された。
また、グレード構成も変更された。以前はXV、XVハイブリッドともに、アイサイトを搭載しているグレードは上級モデルのみだったが、改良後はエントリーモデルを除いて標準装備に変更となった。万が一に備える安全装備の選択肢が増えたことはユーザーにとって嬉しいポイントだ。
今回試乗したのは、上級モデルとなるハイブリッド2・0ⅰ-Lアイサイト。全長4450㎜、全幅1780㎜、全高1550mmという取り回しの良いボディに、水平対向4気筒2・0ℓエンジンを搭載。最高出力は150PS、最大トルク196Nmに加えてモーターが13・6PS、65Nmを発揮する。
XVハイブリッドのJC08モード燃費は、20・4㎞/ℓ。一見すると、ハイブリッドの数値にしては良くないと思うかもしれないが、そこはスバル。燃費性能だけを重視したハイブリッド車より、走って楽しいと感じられる走行性能にウェイトを置いて開発されたわけだ。
同車のシステムはエンジンを主にモーターがアシストするタイプ。発進時はモーターのみで静かにスタートし、中速域と加速時はエンジンをモーターがアシスト。高速域はエンジンのみで走行する。パワーが欲しい時にはモーターのトルクが加わるので、2ℓターボとはいかないまでも力強さは十分。もちろん静粛性の高さはハイブリッドならではだ。街乗りからアウトドアでの使い勝手を考えると、この味付けは実用性が高い。
また、今回の改良点のひとつでもある足回りはやや固めに感じたが、乗り心地はいたって快適、コックピットからの視界も充分に確保されているのでストレスを感じることなくロングドライブも楽しめるだろう。さらに特徴的だったのが、ステアリングの応答性の速さ。ステアリングを切ってからボディが追従するまでのタイムラグがほとんどなく素早くシャープな動きが心地良い。ドライブでワインディングコースを楽しむこともできる1台だ。