家族で行こう! きままにクルマ旅《特別編》(2014年7月 紙面掲載)
SUBARU レヴォーグで挑戦 東京〜能登半島1000kmの旅〈後編〉

レジャー ドライブ

文・写真:吉田直志(automobile columnist)

燃費性能に優れるSUBARU「レヴォーグ」の実力を試すため、新車ドライブ“特別編”として、東京~能登半島の往復1000kmのロングドライブを実施(実際は約1200km走行)。高速道路~山岳路(一般道)のルートで平均燃費16.9km/Lをマークできたのは前回お伝えした通り。今回はレヴォーグで訪れた能登半島のドライブスポットをご紹介しよう。

東京から能登半島までは、関越道~上信越道~北陸道経由の般的なルートをあえて避け、東京~松本~安房~平湯トンネルというアルプス越えを選択。岐阜県から富山県砺波平野へと抜け金沢へ。いよいよ目指す能登半島が近づいた。

最終目的地とした能登までは金沢から約100km。能登には、能登有料道路という金沢市から空港方面へと向かうルートがあったが、現在では「のと里山海道」と名称を変えて、無料化され利用しやすくなっている。途中は、クルマが走れる砂浜として有名な「千里浜なぎさドライブウェイ」を経由。ここの浜は、砂の粒子がとても細かく水分を含むと固く絞まるため、乗用車はもちろん、バスでも走ることができる。

「千里浜なぎさドライブウェイ」は、約8kmに渡って砂浜を走ることができる観光道路

再び「のと里山海道」へ戻り、終点近くにある別所岳SAには展望台「能登ゆめてらす」があり、ここは能登半島を一望できるスポットだ。

能登(輪島)といえば、朝市で有名な地。正午まで行なわれている朝市をまずは散策してみた。そこには旅行雑誌などでお馴染みのシーンが展開されていた。地元産の海産物はもちろん、農産物や漆器といった工芸品まで、さまざまなものが販売され、売る人、買う人、さまざまな人々で賑わっていた。

活気に満ちあふれていた「輪島朝市」。店舗の数はとても多く、すべてをじっくり見るには時間が必要なくらい/「輪島工房長屋」では、職人工房や体験工房、ギャラリーなどがあり、輪島漆に親しむことができる

そして、前回も記したように“青空に誘われて…”、輪島から東京に戻らずレヴォーグをさらに北へ走らせることになった。無給油で1000kmを走るという当初の目的は勝手に変更され、新たに、低燃費ロングドライブへとすり替わった(すり替えた?)。

海岸線へと続く「白米千枚田」。田んぼは細かなものまであり、全部で1004枚あるという/「道の駅 すず塩田村」は、能登に昔から伝わる揚げ浜製塩法を紹介するスポットでもある。塩作り体験もできる

輪島からは、海沿いを走っている国道249号線を行く。このルートには、世界農業遺産に認定された「白米千枚田」、荒々しい磯にぽかりと開いた穴が開いた「曽々木海岸・窓岩」、昔ながらの揚げ浜式製塩法を紹介する「道の駅 すず塩田村」など、立ち寄りたいスポットが数多くある。それらに立ち寄りながら、輪島から走ること約50km、とうとう能登半島の最北端となる「禄剛埼(ろっこうさき)灯台」へ。東京を出てから途中に寄り道もあったりしたが、トリップメーターは600kmを指していた。

能登半島の最北端にある「禄剛埼(ろっこうさき)灯台」。朝日と夕陽を同じ場所で見られる地でもある

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ドライブデータ

試乗車=SUBARU レヴォーグ 1.6GT EyeSight
パワーユニット=エンジン排気量1599cc、リニアトロニック(マニュアルモード付CVT)、4WD
乗車定員=5名
全行程走行距離=約1200km

立ち寄りスポット[マップコード]

千里浜なぎさドライブウェイ[135 121 136*56]
輪島朝市[283 828 226*35]
白米千枚田[552 615 639*54]
禄剛埼(ろっこうさき)灯台[913 114 079*03]

※「マップコード」および「MAP CODE」は、株式会社デンソーの登録商標です。
※ナビの機種によっては、高分解能マップコードに対応していない場合があります。

プロフィール
吉田直志/automobile columnist

四輪駆動車専門誌、デジタルカルチャー誌の編集部を経て、フリーライターに。現在は新型モデルの評価を軸に、自動車雑誌のほか、ファッション誌にも寄稿。

(本稿は2014年7月に新聞「週刊Car&レジャー」に掲載)

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