三菱自動車「アウトランダーPHEV」大幅改良モデルを10月31日に発売、PHEV性能強化でEV航続距離が100km超に伸長

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三菱自動車は10月9日、クロスオーバーSUV「アウトランダー」のプラグインハイブリッドEVモデル(以下「アウトランダーPHEV」)を大幅改良し、10月31日より全国の系列販売会社で販売を開始すると発表した。また、来年春には欧州市場、その後には豪州・ニュージーランド、北米などへ順次投入を予定している。

世界初のSUVタイプ4WDのPHEVとして2013年より日本で発売されたアウトランダーPHEVは、“威風堂堂”をコンセプトに三菱自動車の電動化技術と四輪制御技術の粋を集め開発が行われ、PHEVシステムによる滑らかで力強い動力性能、ツインモーター4WDと四輪制御技術「S-AWC」からなる高い操縦安定性、力強く存在感のある外観デザイン等を特長としたフラッグシップモデル。欧州、北米、豪州等に展開されており、2021年12月のフルモデルチェンジで2代目へと進化し、初代モデルと合わせこれまでに累計37万台以上を販売している。

今回の大幅改良では、EV航続距離や動力性能・快適性を向上させるとともに、内外装の質感向上と機能・装備の充実化を図った。

グレード展開では、今回新たに最上級グレード「P Executive Package」を設定し、「P」「G」「M」を加えた4グレードをラインナップ。ベーシックな「M」(5人乗り)では、運転支援技術と予防安全技術など最新機能を装備。充実装備の「G」(5人乗り/7人乗り)では、20インチアルミホイールやコネクティッド機能、エレクトリックテールゲート等を採用。上級仕様の「P」(7人乗り/5人乗り)では、上質な内外装と運転席・助手席シートベンチレーションや、リヤシートヒーター、3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコン等の快適装備を標準装備。そして今回、新たに設定する「P Executive Package」には、ヤマハと共同開発した上級グレードオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」を標準装備し、同グレード専用の「セミアニリンレザーシート」を採用。また、ユーザーからの要望が多かった5人乗り仕様を「P」、「P Executive Package」に設定した。

パワートレーンでは、搭載されるリチウムイオンバッテリーを刷新し、バッテリー容量を約10%増の22.7kWhとし、EV航続距離が「M」グレードで従来の87kmから106km(WLTCモード)に、その他グレードは83kmから102km(WLTCモード)に約20km伸長した。PHEVシステムでは、最高出力を約20%向上することで、電動車ならではのスムーズで力強い加速性と、優れた静粛性を実現。

今回新たに、走行速度やエンジンなどの状況に応じて自動的に開閉させるグリルシャッターをフロントバンパーグリル内に採用した他、床下アンダーカバーやリヤバンパーの形状を見直すことで空力性能が向上したのに加え、走行抵抗の低減やPHEVシステム等の効率化により、ハイブリッド燃料消費率(WLTCモード)を「M」グレードで従来の16.6km/Lから17.6km/Lに、その他グレードでは16.2km/Lから17.2km/Lに燃費を向上。

また、駆動用バッテリーの容量拡大に合わせ、充電速度の向上を図り、急速充電では80%までの充電時間を6分短縮の約32分とし、普通充電(AC200V/15A)では前モデルと同じ約7.5時間で満充電が可能となった。さらに、サスペンション最適化や新タイヤ採用等により優れた乗心地と高い操縦安定性を両立した。

外装では、フロントアッパーグリルをスムースな造形に刷新し質感を向上。フロントとリヤのスキッドプレートを立体的なデザインに変更し、カラーをチタニウムグレーとした他、リヤコンビネーションランプをスモークタイプとし、Tシェイプのテールランプを際立たせるとともに、ターンランプ、バックランプをLED化。足元では、より上質感と力強さを表現した新デザインに刷新したアルミホイール(20インチ、18インチ)を装備。車体色では、「ムーンストーングレーメタリック」を新たに設定した。

内装では、最上級仕様のセミアニリンレザーシートのデザインを変更するとともに、シートやインストメントパネルなどに新色の「ブリックブラウン」を採用することで、モダンで落ち着きのある室内空間とした。

加えて、ナビゲーションの画面大型化やコネクティッド機能の拡充、シートベンチレーション機能等の採用により利便性と快適性を向上。さらに、音質へのこだわりを追求した2種類のオーディオシステムをヤマハ株式会社と共同開発し、全車に採用した。

【希望小売価格】526万3500円~668万5800円

 

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