トヨタ・モビリティ基金、全世界を対象としたコンテスト形式の「サステナブル・シティズ・チャレンジ」の最終3都市を選定

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一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)は、NPO法人Challenge WorksおよびWRIと共同で、都市が直面する課題解決に向けたソリューションを展開するコンテスト形式の「サステナブル・シティズ・チャレンジ」において、デトロイト(米国)・バラナシ(インド)・ベネチア(イタリア)の3都市を選定したと発表した。今後は、各都市がイノベーター募集等の具体的な取り組みを順次開始する。

サステナブル・シティズ・チャレンジでは、期間を3年間とし、助成総額900万米ドルを提供。「モビリティ障壁の克服」、「モビリティシステムの強化」、「低炭素社会の実現」をテーマとして都市を募集し、世界46か国の150都市から200を超える応募があったという。今後各都市は6月末までにイノベーター募集を開始。実証実験を経て2026年3月には最終的にソリューションを展開するイノベーターを選定する予定だとしている。

<各都市の取り組みの概要>

◆デトロイト(Detroit)・アメリカ

  • 対象地域:全米最大の食品生産・流通センター、イースタン・マーケット
  • 取り組み内容:住宅や商業施設が増加。地域社会の健康と福祉を保護するため、効率の向上、クリーンな貨物輸送技術により、化石燃料の使用を削減し、また貨物輸送のコストを削減するソリューション

◆バラナシ(Varanasi)・インド

  • 対象地域:巡礼地としてインド国内・外から大量の観光客が流入している旧市街の寺院地区
  • 取り組み内容:安全性や混雑に対する懸念の増大している寺院地区を、観光客、地元住民、社会的弱者(高齢者や障がい者など)にとって、より安全でアクセスしやすい場所にする、AIを活用した革新的なデータ主導のソリューション

◆ベネチア(Venice)・イタリア

  • 対象地域:人口の大半が居住し就労している本土および交通の要衝である自動車が乗り入れる島々
  • 取り組み内容:アクティブモビリティ※3など既存の持続可能な交通手段の利用拡大と普及を促進し、人々の行動を変化させる革新的なソリューション
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