ホンダとヤマト運輸は10月19日、交換式バッテリーを用いた軽EV(電気自動車)の集配業務における実証を11月から開始すると発表した。なお、交換式バッテリーの電力には再生可能エネルギー由来の電力(以下 再エネ電力)を活用し、エネルギーマネジメントの実現に貢献するとしている。
同実証に使用するホンダの「MEV-VAN Concept(エムイーブイバン コンセプト)」は、交換式バッテリーであるモバイルパワーパック8本を搭載した電動パワーユニットで走行する軽EVのコンセプトモデル。日中に太陽光で発電した再エネ電力を充電した交換式バッテリーを使用することで、充電による待機時間の削減や電力使用ピークの緩和など、より効率的なエネルギーマネジメントの実現に貢献する。
【軽EV集配業務における実証の概要】
◆開始時期:2023年11月
◆車両台数:1台(順次、複数台での実証予定)
◆実施場所:群馬県内
◆実証内容:
①集配業務における実用性や車両性能
- バッテリーレイアウトを含む集配業務における車両の使い勝手や、航続可能距離などバッテリー交換作業と現場オペレーションの両立性
- 登坂時や積載量の多い場合など、集配業務におけるさまざまな条件下で必要とされる動力性能
②太陽光発電による再エネ電力の有効活用
③交換式バッテリー運用における各種基礎データの取得・検証
- 集配業務を通じたバッテリーの耐久性
- 日々の集配業務における車速、アクセルやブレーキなどドライバーの運転操作や、空調による電力消費量、走行後の充電量や充電時間帯などの各種基礎データの取得
- 複数のEV運用を想定した充電オペレーションとエネルギーマネジメントの実現性