【遠藤徹の業界ココに注目】自動車のニーズは常に発生

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自動車のマーケットは常に拡大の要因が発生している。最近は天災での水害、酷暑に見舞われ、人々の生活を脅かしている。

水害であれば、住む家と同時に自家用車や事業に必要な商用車も被害を受ける。クルマはボディの半分が水につかればエンジンが動かなくなり、廃車しなければならない。そうなると代替えするので、新しいニーズが発生する。酷暑での移動は大変だが、クルマならエアコンがきくので比較的楽に対応できるので、これまた便利な乗り物で誰しもハンドルを握りたくなる。

最近はクルマのマーケットは80%代替え需要であり、これだけで国内需要は新車で500万台に上っている。安定成長に差し掛かり、斜陽産業の側面もあると指摘されるが、一方において人々の生活に溶け込み欠かせない移動手段であるから、自動車産業そのものはビッグビジネスであり、安定期にあり、存在感は引き続き大きいといえる。

また、新しいニーズとしては安全対策の強化、さらなる快適性、多様化などで新世代に向けた技術開発、ファッション対応などの変化もある。高額商品であるが、ファッション対応は服装と同じである。ひとりのユーザーがいつまでも旧型の古いクルマに乗り続けていると乗り遅れ感に悩むことになるから、より進化した新型車に乗り換えることになる。

安全対応は自動ブレーキ、誤作動防止など常に技術開発が日進月歩しているので、交通事故の防止にもつながっており、これが新しいニーズを加速させる働きにも貢献している。こうしたことによって自動車市場は一層拡大、発展が約束されることになる。ただ市場そのものの変化度合はわずかなものになりそうだ。

(遠藤 徹)

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