東京キャンピングカーショー2023のナッツRVブースの模様

ナッツRV、フラッグシップ「ボーダーバンクス」が新パワートレーンで登場

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この夏、ナッツRVは2車種の新型モデルを披露

キャブコン(キャブ・コンバージョン)をはじめ、最高峰のバスコン(バス・コンバージョン)、普及率の高いバンコン(バン・コンバージョン)、そして軽キャンピングカーまで、オールカテゴリーを製造・販売する大手メーカー「ナッツRV」(荒木賢治社長、本社:福岡県遠賀郡)。この夏には、バスコン「ボーダーバンクス」がベース車の一部改良を受けて新型へとモデルチェンジした。

さらに、バンコンの人気モデル「リーク」シリーズに、家庭用エアコンと急速充電システムを組み込んだ第3のモデル「リークⅢ」が登場。7月に開催された「東京キャンピングカーショー2023」ではこの2台が大々的にアピールされていた。

まずはショー会場でも特に注目を集めていたナッツRVのフラッグシップ、ボーダーバンクスの新情報を紹介しよう。

東京キャンピングカーショーに展示されたボーダーバンクス

「東京キャンピングカーショー2023」のナッツRVブース。1番目立つスペースにボーダーバンクスを展示

東京キャンピングカーショーに展示されたクレアとフォルトナ

キャブコン「クレア」と今年デビューした「フォルトナ」も人気を集めていた

高機能なGDエンジンで静寂性とスムーズな走りを実現

新型ボーダーバンクスは、ベース車となるトヨタ・コースターの一部改良を受け、大きく2つの変更点があった。

1つはエンジンの刷新だ。先代の日野製エンジンに代わり、新型コースターはトヨタ製の2.8ℓ直噴ターボディーゼルエンジンを搭載。トヨタ・ハイラックスやランドクルーザープラドなど、高出力を必要とする現行SUVやピックアップトラックに採用されていることからも分かるように、クリーンかつ高い静寂性を持ち、排気量は先代からダウンサイジングしつつも発進時から力強い加速を実現。非常に評価の高い次世代型エンジン搭載モデルとして生まれ変わった。

トヨタ・コースターに搭載された1GD-FTVエンジン

エンジンは2.8ℓのディーゼルエンジンを採用

この新型コースターをベースにしたボーダーバンクスは、すでに全国の正規店で特別試乗会が順次開催されており、走りに関しての評価も上々とのこと。旧ボーダーユーザーからは特に静寂性の向上に満足の声が多いという。

ボーダーバンクスの試乗会風景

特別試乗会もナッツRV正規店で順次開催。開催店舗、期間は同社ホームページでも案内を発信している(写真は過去の試乗体験会)

非常ブレーキスイッチの追加でセーフティサポートを強化

もう1つの改良点は、非常ブレーキスイッチの標準装備だ。

この機能は、万が一ドライバーに異常が発生した場合、ドライバー自身が非常ブレーキを押すか、同乗者が押すことで、車両が減速して停止するシステム。非常ブレーキスイッチはシフトレバー横とバンク昇降箇所左側にもあり、運転席や助手席以外からも押せるようになっている。

また、室内のレイアウトタイプに変更はないものの、LEDデイライトの採用など、細かなアップグレードも施されている。

ボーダーバンクスのシフトレバー横に設置された非常用スイッチ

シフトレバー横に配された非常ブレーキスイッチ

ボーダーバンクスの新フロント周りとLEDデイライト

LEDデイライトはフェイスパネルとの相性も良く、商用バスとは思えないフロントデザインに仕上げている

ボーダーバンクスは、その居住性や上質感に加えて、家庭用エアコンや電子レンジ、冷蔵庫などの様々な家電類も同社が独自開発した急速充電システム「ハイパーエボリューション」の採用により、ストレスなく使用できる。さらに、驚異的な断熱効果と保温、遮音性を実現した断熱構造、そして今回のエンジンの刷新による低燃費と静寂性の実現、走りの満足感もアップグレードした。まさに全方位で最高クラスの水準を持つ、国産キャンピングカーの頂点に君臨するモデルと言えるだろう。

ボーダーバンクス・タイプDの室内

レイアウトタイプに変更はなくD(写真)、L、Tの3タイプを設定

ボーダーバンクス・タイプLの室内

こちらはロングソファーのタイプL。車内とは思えないほどのリビング空間を持つ


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