福井県越前市、日産自動車、福井日産自動車、日産プリンス福井販売の4者は6月26日、ゼロカーボン実現や災害対策の強化に向けて、「電気自動車を活用した脱炭素化及び強靱化に関する連携協定」を締結したと発表した。
越前市は、2050年までにゼロカーボンを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を表明し、地球温暖化対策などの環境対策に積極的に取り組んでいる他、公用車として電気自動車(EV)を導入。EVから電気を取り出す可搬型給電器の導入検討を進めるなど防災対策への取り組みを強化し、持続可能で強靱なまちづくりを推進している。
また日産自動車は、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決により、社会変革をしていく日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進。EVの普及によるSDGsの達成やゼロ・エミッション社会の実現を通じ、人とクルマと自然が共生し、住む人がワクワクするまちづくりによる地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体・企業との連携を推進。
今回は日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」と、越前市が目指すゼロカーボンの実現や強靭化に向けて協力していくことに合意し、協定締結が実現した。両者は今後、越前市が目指すゼロカーボンの実現、ゼロ・エミッション社会の先にある美しい自然環境の保全、クリーンで住みやすい持続可能なまちづくりを強化するとしている。
【連携項目と取り組み内容】
①EVの普及促進、利活用に関すること
- EVの普及促進を図るため、EVの「走る蓄電池」としての活用を通じて、市民の環境・防災意識向上を目指す。
②災害におけるEVの活用に関すること
- 越前市で災害を起因とする停電が発生した際、EVを電力源として活用するため、市が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備しているEVの貸与と充電スタンドの使用を無償で行い、市民の生命及び身体の安全を守る。