トヨタは6月9日、ルマン24時間耐久レースが開催されるフランスのサルト・サーキットで開催された、同レースを主催するACO(フランス西部自動車クラブ)のプレスカンファレンスにおいて、水素エンジン車両のコンセプトカー「GR H2 レーシングコンセプト」を発表した。
プレスカンファレンスには豊田章男会長も出席し、ル・マン24時間レース100周年の祝辞を述べるとともに、水素エンジン車両でのル・マン挑戦も表明した。
先だってACOは、2026年ル・マン24時間から水素カテゴリーを設定し、燃料電池車両に加え水素エンジン車両の参戦を認めることを公表。トヨタはそれを受け、将来の水素エンジンでのレース参戦を見据えたコンセプトカーを発表した。
同社では、2021年スーパー耐久シリーズ第3戦に水素エンジンカローラで初挑戦し、2022年12月のチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された「IDEMITSU 1500 SUPER ENDURANCE 2022」にも同車両で参戦。カーボンニュートラル社会実現に向けて、モータースポーツの過酷な環境下で技術を鍛え、水素を活用する取り組みを加速・進化し、水素エンジンでのル・マン24時間レースに挑戦するとしている。